17.「食」からつながる裏社会

2014年7月 9日 (水)

【再掲】RK独立党仙台講演会記念⑥<オカルトも、左翼も、右翼も>

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Fasting_logo
http://fasting.bz/

 

 

前記事からの続きです。

顧問:山下弘道

 

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第一回大阪ファスティングマイスター認定研修(中武賢臣のオフィシャルブログより)
http://ameblo.jp/nakatake-com/entry-10706783536.html

山下医院
http://www.dr-yamashita.co.jp/index.html

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◆院長プロフィール 

山下弘道
昭和28年8月生まれ
福岡県大牟田市出身
昭和53年大阪医科大学卒業、同年医師免許取得

大阪医科大学付属病院一般消化器外科、同放射線科、その他関連病院を経て、現在山下医院院長として勤務。

平成元年7月1日山下医院開設(創設)

著作

「遥かなる大地 ムーからの予言」

「大地からの最終警告」

(ともに、たま出版)

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とても医師の著作とは思えない2冊です(笑)

※たま出版とはオカルト専門出版社です

たま出版
http://www.tamabook.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE%E5%87%BA%E7%89%88

韮澤潤一郎(たま出版社長)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%AE%E6%BE%A4%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E

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韮澤 潤一郎(にらさわ じゅんいちろう、1945年1月9日 - )は日本の実業家で、たま出版社長・編集長である。
自称UFO、超常現象研究家。量子力学、意識の問題を研究しているとも述べている。
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山下氏はサプリメントを積極的にすすめる医師で、HPで解説をしたのち、販売店まで紹介しています。

 

健康関連情報
http://www.dr-yamashita.co.jp/kenko.html

自然食品店のご紹介
http://www.dr-yamashita.co.jp/shop_main.html

Yamashita_2

 

ここで全国店として「らでぃっしゅぼーや」「MOA」を推奨しています。

 

 

らでぃっしゅぼーや
http://www.radishbo-ya.co.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%83%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%85%E3%81%BC%E3%83%BC%E3%82%84

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らでぃっしゅぼーや株式会社(Radishbo-ya Co., Ltd.)は、有機・低農薬野菜、無添加食品などの販売を手掛ける企業である。NTTドコモのグループ企業。

「日本リサイクル運動市民の会」が行っていた有機・低農薬野菜の宅配事業である「らでぃっしゅぼーや」をそもそもの原点であり、「らでぃっしゅぼーや」を専門に行う企業として1988年(昭和63年)5月に設立された環ネットワーク株式会社がその前身となる。

その後、2000年(平成12年)1月にキューサイの傘下に入り、(旧)らでぃっしゅぼーや株式会社へと商号を変更。2006年(平成18年)3月、キューサイおよびキューサイの創業者一族が保有していた(旧)らでぃっしゅぼーや株式をジャフコが買収し、2006年(平成18年)9月にジャフコが受け皿会社として用意していたジャフコ・らでぃっしゅMBO(1993年(平成5年)5月設立、設立時の法人商号は有限会社メロンエアクラフト)を存続会社として合併、現在の(新)らでぃっしゅぼーや株式会社が発足している。また、2008年(平成20年)12月にJASDAQ市場へ上場したが、ドコモによる完全子会社化に伴い2012年(平成24年)7月27日をもって上場を廃止した。

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wikiには書かれていませんが、らでぃっしゅぼーやは「大地を守る会」がかかわっており、同社の沿革にも書かれています。

大地を守る会
http://www.daichi.or.jp/
http://www.daichi.or.jp/corporate/info/outline/history/

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1987年12月 (株)大地物産と日本リサイクル運動市民の会が提携して、「らでぃっしゅぼーや」がスタート。

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大地を守る会の現会長は藤田和芳氏。

藤田和芳
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E5%92%8C%E8%8A%B3

 

 

さて、この大地を守る会の沿革の最初にこんな記述があります。

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1975年8月 「大地を守る市民の会」設立。「農薬公害の完全追放と安全な農畜産物の安定供給」をめざして運動を開始。

1976年3月 会の名称を「大地を守る会」と変更。会則制定。理事会設置。会長に藤本敏夫を選出。

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最初は「市民の」がついていました。

カンのいい方はお気づきですね。

そう、左翼活動で「市民」を語ったでっち上げ組織によく使われるフレーズです。

 

そして大地を守る会の初代会長である藤本敏夫氏とは・・・

藤本敏夫
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9C%AC%E6%95%8F%E5%A4%AB

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藤本 敏夫 (ふじもと としお、1944年1月23日 - 2002年7月31日)は、兵庫県西宮市甲子園生まれの学生運動指導者

有機農法実践家、大地を守る会初代会長、兵庫県立鳴尾高等学校卒業、同志社大学文学部新聞学科中退。

千葉県にある鴨川自然王国設立者。

妻は歌手の加藤登紀子。また、娘も歌手のYae。

(中略)

1992年 - 参議院選挙比例区に、環境政党「希望」を結党し立候補するが、落選。

「希望」はみどりといのちのネットワーク、原発いらない人びと、ちきゅうクラブを糾合した組織。

選挙後、野村秋介らとともに、少数派・諸派の立候補者を排除するマスコミの選挙報道を公職選挙法違反として刑事告訴した。民事裁判も起こしたがいずれも認められなかった。
(後略)

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はいきました、参議院選挙・・・環境政党「希望」

 

希望 (政党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%8C%E6%9C%9B_(%E6%94%BF%E5%85%9A)

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1992年、元反帝全学連委員長・藤本敏夫を代表に擁して結成された環境政党。

前身はみどりといのちのネットワーク、ちきゅうクラブ、原発いらない人びと。

同年7月の第16回参議院議員通常選挙比例区に、藤本敏夫をはじめ9名の候補者を立てたが全員落選。

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環境政党「希望」とはつまり、緑系の左翼政党です。

 

緑の党
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E3%81%AE%E5%85%9A

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1983年、河西善治が西ドイツ(当時)緑の党をモデルとした「東京緑派」(DIE GRUENEN) を結成し、参院選に東京選挙区より出馬した。河西は、人智学(シュタイナー思想)の研究家であり、西ドイツ緑の党がミヒャエル・エンデなど多くの人智学者によってできた経緯から、緑の党の思想を日本に広めることに注力していた。比例区ではMPD・平和と民主運動への投票を呼び掛けた。また、重松九州男の日本世直し党も「日本版緑の党」を名乗っていた。

 

1986年、元第四インターナショナル活動家太田竜らが「日本みどりの党」を結成。太田はその後「みどりの党」離党、「日本みどりの連合」結党を経て、「みどりといのちのネットワーク」への再統合を行った。「みどりといのちのネットワーク」は大石武一の推薦を受けた。同年、水の浄化を主な政策とする環境党が結成される。

 

1989年、山本コウタロー、北沢杏子、門野晴子、円より子、田嶋陽子らを中心に環境保護とフェミニズムを掲げる「ちきゅうクラブ」が、また、作家の今野敏や元三重大学教員の坂下栄、反原発運動・環境保護運動の活動家らを中心に「原発いらない人びと」が結成された。第四インターナショナル系や共産主義労働者党(後の自治・連帯・エコロジーをめざす政治グループ・蒼生)など一部の新左翼勢力は「原発いらない人びと」を支援した。この年の参議院選挙では、3派の統合を試みるも、名簿順序をめぐって折り合いがつかず、分裂選挙に。結果3派合わせて60万票を獲得するも議席の獲得はならなかった。

 

1992年の参院選では、「みどりといのちのネットワーク」「ちきゅうクラブ」「原発いらない人びと」を統合した環境政党「希望」(代表は藤本敏夫)が立候補した。

 

1995年、農業問題を中心とするみどりといのちの市民・農民連合と、平和・市民から路線対立で分裂した憲法みどり農の連帯結成される。

 

その後、地方政治においては市民運動出身の無所属地方議員の連絡組織「虹と緑の500人リスト運動」、新潟県の地域政党「緑・にいがた」(旧「市民新党にいがた」)などが結成される。

 

1998年頃より保守リベラル政党であった新党さきがけが環境政党として再出発を表明。後に代表となった中村敦夫は黒岩秩子と共に院内会派「さきがけ環境会議」結成

2002年、「みどりの会議」に改称。三木武夫・三木睦子夫妻の長女で無所属の参院議員だった高橋紀世子と中村が所属。2004年の解散後は「みどりのテーブル」に活動を引き継ぐ。

 

2007年、みどりのテーブルが中心となって参院東京選挙区に「無所属共同候補」として川田龍平を擁立し、当選する。また、司法書士の黒田恒一が環境社会主義党を結成して参院選に出馬することを表明したが、直前で出馬を辞退した。

 

2008年、川田龍平は、みどりのテーブルから離脱した(その後、2009年にみんなの党に入党)。みどりのテーブル・虹と緑が合流してみどりの未来を結成し、「みどり」系の地域政党・地域政治団体との連携を進めながら、地方政治および国政において「みどりの政治」の実現を目指すことを表明した。

 

2009年5月、元自民党員長友清冨がNPO「森と海の恋人」を母体に日本森海党を結成。各種選挙に出馬している。

 

2012年2月には前述のみどりの未来が「緑の党」を結成することを発表する一方で、思想家中沢新一・宮台真司らが「グリーンアクティブ」を立ち上げた[1]。グリーンアクティブの政治部門は「日本独自のエコロジー政党」である「緑の日本」を名乗り、マエキタミヤコらが所属する。

 

2012年7月28日、みどりの未来を母体とした「緑の党」の結成総会が開かれた。2013年参議院選挙の比例区、次期衆議院選挙の比例東京ブロックに候補者を擁立する方針を発表した。

 

また同年7月18日に参院会派としてみどりの風が結成され、12月28日に政党化したが、これは本稿の緑の党とは関係ない。ただし谷岡郁子代表は緑の党との連携も示唆している。

 

なお、日本で「緑の党」を名乗る団体は他にも存在するが、これは軍人出身の三橋辰雄が設立した党派であり、「日本ボランティア会」などと称する街頭募金などで問題を起こしている。本項の「緑の党」と理念的にも組織的にもまったく関係ない。創設者(三橋辰雄)の姓から、「三橋派」として区別される。

 

日本における勢力の最大の問題点は、脱物質主義を掲げる政党が皆無という点である。事実これは太田竜が最晩年岡潔に傾倒したことからも伺えるように、むしろ保守・右派・生命的視点からのアプローチがまだまだ弱く研究の余地があることからも明らかである[2]。

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ですから、らでぃっしゅぼーやの藤田和芳氏がこの記事に登場するのは必然なのです。

 

反・脱・卒原発で右と左は融合する
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-664c.html

この中の<大麻で光永勇氏につながった杉岡活日土氏が賛同よびかけ人に名を連ねている「脱原発の大合流」>の一人です。

 

 

そしてこの2人。

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野村秋介
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%9D%91%E7%A7%8B%E4%BB%8B

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野村 秋介(のむら しゅうすけ、1935年2月14日 - 1993年10月20日)は、日本の右翼活動家・運動家。戦後新右翼の代表的な論客として知られた。

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宮台真司
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%8F%B0%E7%9C%9F%E5%8F%B8

 

旧未来の党2012衆院選トンデモ候補者名鑑②池田剛久(東京3区)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/2013-741e.html

「一水会を鼓舞する会」代表発起人。

 

 

ここでも右と左は融合するのです。

 

 

(ちょっと一息)

 

 

もう一つのMOAはこちらです。
http://www.inter.moanet.co.jp/

運営は株式会社エム・オー・エー商事。
http://www.inter.moanet.co.jp/gaiyou

 

この会社は世界救世教というカルト宗教が運営する会社です。

 

 

世界救世教
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%95%91%E4%B8%96%E6%95%99

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世界救世教(せかいきゅうせいきょう)とは、大本の幹部だった岡田茂吉が1935年(昭和10年)に立教した新宗教系の教団。現在の教主は四代目の岡田陽一。

 

神奈川県箱根町強羅に箱根神仙郷[1]、静岡県熱海市に熱海瑞雲郷[2]、京都府嵯峨野(広沢池隣接地)に京都平安郷[3]と、国内3ヶ所に教団の聖地と定めた神殿および庭園を有している[4]。箱根の聖地・箱根神仙郷には箱根美術館、熱海の聖地・熱海瑞雲郷にはMOA美術館があり、教団所蔵の美術品を展示している。

世界救世教の特徴的な宗教活動は、浄霊という手かざしの儀式的行為を各信者が行うこと、自然農法という農法を推進すること、芸術活動を行うことである。

現在の世界救世教は3派体制で運営されている。世界救世教いづのめ教団、東方之光、主之光教団である。

世界救世教の公称信者数は、2009年(平成21年)9月時点で、国内に103万1506人の信者がいる(職員数4346人、施設数706個所)。海外では99ヶ国で200万人の信者がいる。うち、タイには約70万人[5]、ブラジルには約44万人[6]の信者がいるとしている。タイ、ブラジルには、国内と同様、聖地と定めた神殿および庭園が建設されている。

 

浄霊

浄霊とは、同教団で行われる儀式的行為のこと。 病人の患部、あるいは各病気ごとに有効とする「急所」と呼ばれる個所に手をかざす事によって、その病状を癒すというものである。いわゆる手かざしである。 現在は代替医療のエネルギー療法に分類されている。

世界救世教では、「おひかり」と呼ばれるペンダント状のものを首にかけることにより、信者なら誰でも行うことが可能な術としている。

岡田茂吉は、病気の原因は薬による二次被害であるとする思想(薬毒)を説き、西洋医療の投薬や手術、東洋医学の漢方にかわる治療として浄霊を推進していた。茂吉は、浄霊の研究を望み、医師を呼んでの懇談会や出版物を出すなど意欲的だったが、医学会には認められなかった。このため、信者には医学との対立的な姿勢を見せる者もあり、その結果発生したトラブルが新聞に掲載されるようなこともあった。茂吉の死去後、世界救世教は、その方針を教祖存命時よりも、より医学との共存的な姿勢を取る方向に向け、教団自ら医療施設を教団内に設けるなども行った。

また、岡田茂吉が説いた浄霊は病気治療法としての技術であり、施術者は病気治療の急所などの知識が必要であったが、茂吉の死去後、二代教主らにより世界救世教の浄霊は宗教的儀式(祈り)の面が強調され、施術者は病気の急所などの知識は必ずしも必要ではないとされた。

現在の世界救世教では、病気治療的面を強調する会派(東方之光)と、病気治療的面を強調せず宗教儀式的なものとして行う会派(世界救世教いづのめ教団、世界救世教主之光教団)が並立している。また団体の所属とは別に、信者ひとりひとりの浄霊に対する個人的指向として、病気治療的指向と宗教儀式的指向を持つ者が並立する状態である。

 

自然農法

岡田茂吉は、日本で無農薬有機農法が注目されるはるか以前である昭和20年代より、自然農法という名称で、独自の無農薬有機農法を研究、実践、推進してきた。岡田茂吉の死去後、世界救世教では、琉球大学教授比嘉照夫が提唱するEMを使用した環境浄化の推進を活動に積極的に取り入れ、これが自然農法を支援する技術としても採用された。このため現在では、EMによる有機栽培が、世界救世教の自然農法そのものであるかのように見られている面があるが、歴史的事実はそのとおりではない。

現在の世界救世教では、自然農法にEM技術を使用する会派(世界救世教いづのめ教団、世界救世教主之光教団)と、使用しない会派(東方之光)が並立している。

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(続く)

 

 

2014年7月 8日 (火)

少し検索すれば怪しげなものにつながることがわかるのですが

稲作: カブトエビ農法 情報を求めます
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201407/article_36.html

現在執筆中の著作から一部を抜粋してご紹介します。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201407/article_38.html

 

↓↓↓↓↓少し検索してみました↓↓↓↓↓

 

生命農法研究会
http://www.seimei-noho.com/info.html

手づくり有用微生物群「EMラブ」が家族を守る
http://gopcolumn.seesaa.net/article/202618376.html

EVAHPRO ENN
http://www.youtube.com/user/obastar

生命農法・高橋丈夫さんインタビュー/EVAHPRO ENN
http://www.youtube.com/watch?v=j2x_vpcWRWs

本物情報バンク(地球未来フォーラム)
http://www.honmono-joho.com/leader/takahashi/

一般財団法人地球未来フォーラム(団体ID:1185905708)
http://fields.canpan.info/organization/detail/1185905708

地球未来フォーラム 葉坂廣次 船井幸雄オープンワールド
http://www.youtube.com/watch?v=b2Hnh-K4-0w

生命農法・新版―動・植・人と地球の共生 [単行本]
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E5%91%BD%E8%BE%B2%E6%B3%95%E3%83%BB%E6%96%B0%E7%89%88%E2%80%95%E5%8B%95%E3%83%BB%E6%A4%8D%E3%83%BB%E4%BA%BA%E3%81%A8%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E5%85%B1%E7%94%9F-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E4%B8%88%E5%A4%AB/dp/4883202631

波動やら磁力やら神がかりの内容があり
気に入らない
少しは興味を抱かせる微生物の話もあるが
農業と言うより鶏の話が多く
いまひとつであった

アセンション2012 上演予告VTR /EVAHPRO ENN
http://www.youtube.com/watch?v=kS9AsTrQUAM

第37回船井幸雄を囲む月例会・高松由起子さん/EVAHPRO ENN
http://www.youtube.com/watch?v=Q4ZHL-fQ5l0

江本勝さん・子供たちのために ~水の可能性を/EVAHPRO ENN
http://www.youtube.com/watch?v=iND5ndm8-5s

 

まさかリチャードコシミズ氏は「カブトエビ農法」で検索してヒットするこれらの怪しげな情報(アセンション?波動?宗教?EM?船井?)をスルーして、意図的に「農大」だけを出しているわけではないでしょうね?

あ、リチャードコシミズセンセイは女と金とクスリで寝返った裏社会のステルスマーケティング要員(ケツ舐め奴隷)でしたね。

 

<追加リンク>

21世紀 「幸塾」 へようこそ!
http://www.saiwaijyuku.gr.jp/

 

 

2013年12月 8日 (日)

リチャードコシミズ独立党員鈴木氏

RK独立党員鈴木氏の手による茨城産「農薬不使用・肥料不使用」の2013年産米(玄米)が手に入ります。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201312/article_37.html

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RK独立党員鈴木氏の手による茨城産「農薬不使用・肥料不使用」の2013年産米(玄米)が手に入ります。

所謂「自然農法」で作られた玄米です。以下、生産者の方からのメッセージです。

 

 「さて、パンフレットに書いてありますように長年一切の農薬化学肥料を使用していません。そして今年からは肥料も使用していません。ただ土壌改良剤として岩石をつぶ状にしたミネラルを田んぼに散布しています。私は会社勤めをしながらの農作業ですので草取りは土日と夜間にしています。これがなかなかできませんので無農薬の稲作が普及しないのだと思っています。

稲作を続けるなかでミネラルの重要性に気づいて現在、花崗岩から特殊製法でミネラル成分21種類以上を抽出した超ミネラル水をある工場に委託生産して、オリジナルブランドを作り販売もしています。」

 

30キロ袋で50袋ほど販売が可能とのこと。希望者は、以下のサイトへ直接どうぞ。上述の超ミネラル水の販売もHPでされてます。

茨城産米は原発事故の風評被害でB層消費者からは嫌われているそうです。危険性などないことはRK独立党員ならお分かりと思います。早い者勝ちです。

HP:http://www.chou2genki.net/

メール:sprmine2012@ybb.ne.jp

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こちらが鈴木氏のHPです。

 

Chou2genkinet

 

<一部抜粋>
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★ミネラル元気 健康療法★ をおすすめいたします

① 魚介類、動物性食品をなるべく少なく ごはん味噌汁野菜中心の素食

② 洗心腕振り健康法(毎日30分、関英男博士推奨)
 
 
③ ミネラル元気2000ml(濃縮タイプ)
 21種類以上のミネラルをイオン化した濃縮ミネラル水
 
★体重60kgの方で約2カ月分

★ミネラル岩石から特殊製法により抽出し、バランス良く水に溶けるようにイオン化したミネラル濃縮液。
★。医薬品ではありません。安全が確認されています。

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 当店(超ミネラルで超元気、社名《サンライズ》)は、EMミネラル自然農法のお米の生産・販売と超ミネラル水・ミネラル元気の販売店です。

 自然環境の破壊と化学物質汚染が地球規模で広がっている中、土壌のミネラル成分が世界的に減少しております。
農薬と化学肥料の現代農業の間違いにより、農産物はミネラル不足に陥り、それを食する動物、家畜、家畜そして私たちもミネラル不足から、慢性的ミネラル不足状態になっているのです。

これが今日の健康上のトラブルの最大の原因と思われます。
この問題は日本だけではなく現代農業を営むあらゆる国におよんでいます。
しかもミネラルの欠乏は身体の健康だけではなく、あらゆるところに密接に影響しており少子化問題など多くの社会的なトラブルの真の原因であると思われます。

間違った農業による、ミネラル欠乏の問題は、現代文明の最大の欠陥であり、人類生存の土台を揺るがす大問題であると思います。

当店では、そのような現代文明の危機的状況に鑑み、超ミネラル水の普及を通して人々の健康と幸福、そして健全な社会づくりのお役に立ちたいと心より願っております。

  もはや普段の食事では必要なミネラルを摂取できない時代になってしまいました。

美容と健康長寿のためには、自然農法の農産物と優れた超ミネラルサプリメントを補助食品として摂取することが、不可欠であると思います。

 当店では、超ミネラル水「ミネラル元気」を自信を持ってお薦めいたしております。
 体内には約3000種の酵素があると言われています。
その酵素の中心には微量元素(超ミネラル)が存在していることが最新の研究で分かってきました。すべての生命の誕生には微量元素ミネラルが不可欠であり、深く関わっていたのです。

近い将来、美容と健康長寿には微量元素ミネラルが不可欠であるということが認識されてくるでしょう。
そうして、将来、誰もが100歳以上の美と健康長寿を楽しめる幸せな時代が来ることでしょう。

当店はそのような 理想社会の実現 に向かって静かに普及活動の使命を進めてまいりたいと思います。

    鈴木 勝
         日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー
       認定番号(07-157)
     The Japanese Clinical Nutrition Association Supplement Advisor
    鈴木 由美子
     栄養士
    
《サンライズ》
〒311-1312
茨城県東茨城郡大洗町神山町3427
電話:029-267-4096
FAX:  029-267-4096

《超ミネラルで超元気》
ショップ①:http://www.chou2genki.net/
        ②: http://chou4genki.ocnk.net/
ホームページ 「洗心と超ミネラル水が地球を救う」
     :http://coryu8.justhpbs.jp/
       mail: sprmine2012@ybb.ne.jp

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簡単な話、鈴木氏とは↓このような方です。

 

 

洗心と超ミネラル水が地球を救う
http://coryu8.justhpbs.jp/

Coryu8


<トップページより一部抜粋>
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かけがえのない地球の

平和幸福を実現するために

地球人類 皆 洗心 に努力致しましょう

 

隠されていた 真実 が世界中に知らされれば

地球は間違いなく、 平和幸福になります

あなたの友人、知人にこのHPを知らせてください

あなたも地球を救う目的を持って

生まれてきたのですから

 

(このホームページの主な内容)

洗心  EM  ダイオキシン

年間医療費32兆円

病気による人類淘汰の時代

EMミネラル自然農法のお米

宇宙創造神

宇宙創造の目的 

人類の飛翔

生命は永遠不滅 

輪廻転生 

原因と結果の大法則

シルバーバーチの霊訓 

目覚めよ地球人  

宇宙の摂理

NGO沖縄アジアチャイルドサポート 

宇宙エネルギー  楢崎皇月

イヤシロチ ケカレチ

全長60キロの巨大UFO

万病を癒す体操  

太陽の表面温度は25度C

宇宙人からのメッセージ   

中丸薫 関英男 深野一幸

9.11テロの真相

近隣の惑星の真相

アポロ計画の真相  

オリンピックの非  肉食の非 

真実はほとんど隠蔽されている

世界は騙されすでにほとんど支配されている

ノストラダムスの預言書解読  

アンゴルモアの大王  

ベスビオ火山の大爆発

空中携挙

アンドロジン  

720万人が地球に移住

ムー、アトランティス文明

天孫降臨  

青森県にキリストの墓

ピラミッドの謎の解明  超能力 

オリハルコン ヒヒイロカネ

地球は宇宙の牢獄なり    

感情と病気の相関関係

宇宙文明の夜明け

美と歓喜の世界が待っている

闇の世界権力 

人類の支配者は国際金融財閥

戦争は意図的に作られる

感染症と人類の大量一括処分

食糧の独占と大量毒殺

完了しつつある日本国民総家畜化計画

人間のロボット化と新薬

新世界秩序

人類をオカルト支配

フォトン・ベルト

月も地球も太陽も すべての星は空洞である

現在 空洞地球に2500万人が住んでいる

空洞地球には海、山があり、太陽がある

現代医学では現代病を治せない

どんな病気も例外なく、ミネラル不足に帰する

現代病は単に微量ミネラルの欠乏症である

まもなく微量元素が時代の寵児になる

超ミネラルがあなたの美と健康長寿を守る

インフルエンザ・ワクチンは危険

超ミネラル水で感染症が重症化しない

その他

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ぜひ過去の記事も御覧ください。

13.「食」からつながる裏社会
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/13/index.html

 

 

2013年10月16日 (水)

ユダヤ阿片人脈・カルト宗教・北朝鮮 の水ビジネス

Photo

 

<関連記事>

こんなところからあんなことへつながる①
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-9b77.html

こんなところからあんなことへつながる②
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-9154.html

こんなところからあんなことへつながる③
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-d43f.html

こんなところからあんなことへつながる④(最終)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-9b3c.html

RKはカルトの水を飲んでいる<生体ミネラル水「希望の命水」からつながる裏社会カルト>
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-c2d4.html

「水伝」授業を行った小学校の校長・教頭への手紙
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-363c.html

創価・統一教会がからむ詐欺事件、クラスターを小さくする「磁気水の装置」も登場
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-5a4c.html

詐欺犯罪に加担する自民党安倍晋三と自由連合・徳田虎雄
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-9719.html

 

 

2013年10月12日 (土)

有機農業推進議員連盟の国内視察3/3

有機農業推進議員連盟 現地視察及び「有機農業推進法(仮称)」検討会(2005年7月9日)
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/shisatsu/j07.html

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日時:2005年7月9日(土)
場所:NPO法人民間稲作研究所(栃木県上三川町)及びホテル東日本宇都宮(宇都宮市)

視察団:

谷津 義男 (衆議院議員[自民]・議員連盟会長)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E6%B4%A5%E7%BE%A9%E7%94%B7

段本 幸男 (参議院議員[自民]・議員連盟事務局次長)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B5%E6%9C%AC%E5%B9%B8%E7%94%B7

神風 英男 (衆議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%A2%A8%E8%8B%B1%E7%94%B7

大石 正光 (参議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%9F%B3%E6%AD%A3%E5%85%89

谷  博之 (参議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%8D%9A%E4%B9%8B

紙  智子 (参議院議員[共産]・議員連盟幹事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99%E6%99%BA%E5%AD%90

ツルネン マルテイ(参議院議員[民主]・議員連盟事務局長)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2024.html

 

 

参加者(日本有機農業学会):
中島 紀一 (会長・茨城大学)
本城  昇 (理事・埼玉大学)
足立恭一郎(理事・農業総合政策研究所)
蔦谷 栄一 (理事・農林金融公庫)
長谷川 浩 (東北農業研究センター)
平沼 光義 (法案検討委員)

参加者(NPO法人 民間稲作研究所):
稲葉 光国 (理事長・有機農業学会理事)
大木 一俊 (理事・弁護士法案検討委員)
水谷 正一 (理事・宇都宮大学)
館野 広幸 (副理事長・水稲専業農家)
齋藤 克之 (理事・水稲専業農家)
杉山 修一 (会員・水稲専業農家)
隅内 俊光 (会員・水稲・花卉専業農家)

事務局・随行秘書:
遠藤 ミホ  (近藤正道事務所)
久保谷政義(ツルネンマルテイ事務所)
石井  茂 (ツルネンマルテイ事務所)

 

日程:
11:10 NPO法人 民間稲作研究所付属農場 視察
     上三川町長あいさつ・付属農場視察
     (案内 理事長 稲葉光国)
12:10 昼食会(鞘堂公民館)
     (参加者 議員連盟7名+3名、学会6名、県・町3名、研究所8名)
     有機稲作についての補足説明(稲葉・水谷)
14:20 「有機農業推進法(仮称)」検討会(ホテル東日本宇都宮)
     (参加者 議員連盟6名+3名、学会8名、県3名)
     栃木県知事あいさつ
     学会長あいさつ
     「有機農業推進法(仮称)」学会案の説明
15:30 意見交換
16:20 ホテル東日本宇都宮 館内堆肥工場 見学

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【農場視察】

J07_02

 NPO法人 民間稲作研究所付属農場を視察。地元上三川町・猪瀬成男町長より歓迎の挨拶の後、民間稲作研究所・稲葉光国理事長から、農場、農法、農機具、有機堆肥などの説明が行われた。
 「カワセミの来る田んぼに」との説明があったが、多くのザリガニ、ドジョウ、タニシ、また絶滅危惧種のイチョウウキゴケも見られた。

 

 

【昼食会】

J07_07

 地元の有機米のおにぎり、有機野菜の天ぷら、おそばなどを食べながら、農場視察の感想、また有機農産物の流通について等意見交換が行われた。

・現状、有機農家は点であるが、線、そして面にしていかなければならない。
・販売ルートが重要。学校給食や生協など特定のスーパーとの提携など。
・生産者、事業者(流通)、消費者と行政の関わり。

 また、メダカの里親の会・水谷正一氏より、水田魚道についての説明が行われた。

 

 

【「有機農業推進法(仮称)」検討会】

J07_08

 栃木県・福田富一知事より、歓迎の挨拶及び栃木県の農業の概要等が説明された。
 日本有機農業学会・中島紀一会長より学会の活動等、本城昇副会長より「有機農業推進法(仮称)」学会案の説明が行われ、意見交換が行われた。

・WTOとの関係。
・有機農業の推進とは、どの程度の推進か。有機農業の現状は0.5%、それを50%に。
・有機農業を推進するための「大義名分」が必要。環境?健康?循環?
・「有機」と「慣行」の違いをアピール。ミネラルバランスなど。
・若い担い手は有機農業を望んでいる。
・「有機農産物」は少しは知られてきたが、「有機農業」は未だに知られていない。
・輸入有機農産物に対する防衛策
・GI(Geographical Indications labeling system):地理的ラベル。フードマイレージ。
・来年通常国会に法案提出に向けて、12月頃までには大綱、要綱案を作成。その後法制局と条文化する。
・日本有機農業学会は「有機農業推進法(仮称)」提出に、全面的に支援する。

 検討会後、ホテル東日本宇都宮館内堆肥工場を見学。当ホテルでは、1993年開業当初から生ごみの堆肥化に取り組み、ごみの減量とリサイクルを実践している。ホテルで出る生ごみ、米ぬか、発酵菌を処理機の投入、乾燥処理、脱臭、選別などを行い、袋詰めする。一般農作物の土壌改良材、地球にやさしいリサイクル肥料「有機たいよう」として市販されている。

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1/3、2/3の視察は「有機農業視察」ではなく、「世界救世教・岡田茂吉詣で」という宗教一色でした。この時はどうだったのでしょうか?

この視察は有機農業推進議員連盟として初めての視察であり、ポイントは参加者です。

 

●参加者(日本有機農業学会):中島 紀一 (会長・茨城大学)

●参加者(NPO法人 民間稲作研究所):稲葉 光国 (理事長・有機農業学会理事

ツルネン マルテイ(参議院議員[民主]・議員連盟事務局長)

 

 

まず日本有機農業学会のページはこちらです。

日本有機農業学会
http://www.yuki-gakkai.com/

 

この資料によれば、有機農業のうち中島紀一氏は畜産・畑作分野、稲葉光國氏は稲作分野の調査員として活動しています。

有機農業技術の到達点全国調査連絡会議
http://www.yuki-gakkai.com/zenkoku-chosa.html

ちなみに日本有機農業学会の会長澤登早苗果実、副会長の大山利男氏は畜産、長谷川浩氏は稲作分野に属しています。

 

稲葉光國氏はこの時NPO法人民間稲作研究所の理事長として参加していますが、日本有機農業学会の理事でもありますので一心同体です。

NPO法人民間稲作研究所
http://inasaku.or.tv/kenkyujo/

 

 

 

さて、中島紀一氏とツルネン氏がともに登場するサイトがあります。

 

Web Ecopure(ウェブエコピュア・EM環境マガジン)
http://www.ecopure.info/

We

 

EM(EM菌)とは琉球大学の比嘉照夫氏が中心となって展開する微生物資材で、有機農業では欠かせない?アイテムのようです。(EMの普及度はわかりませんが、ネットでは「有機農業」「EM」が検索ワードとして連動しているようです)

 

有用微生物群
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E7%94%A8%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9%E7%BE%A4

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有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、EM、Effective Microorganisms)とは、1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫が、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする微生物の共生体とされ、農業、畜産、水産、環境浄化、土木建築など様々な分野に利用されていると主張される。Effective Microorganismsとは「共存共栄する有用な微生物の集まり」の意味の造語。通称 EM菌

EMとはあくまで比嘉の開発した微生物資材の呼称である。 日本において、乳酸菌などを利用した微生物資材の中には登録農薬として行政から認可を受けている物が多数存在するが、当然それらはEMではない。

例えば、病原菌の予防や特定害虫の防除に用いられる枯草菌の一種や、登録農薬ではないが愛媛県産業技術研究所が開発し浄化槽に使用されている「えひめAI」などはEMではない。これらは行政が効果を確認し、特定用途・用法に限って使用されており、EMのように万能を謳うものではない。

 

開発者による説明

自然界にある(乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群から嫌気、微好気の複数の有用な微生物を集め培養し、液中に複合共生させた資材。また、悪玉菌や遺伝子組替技術によって作出された微生物は使用していない。商品としてEM1、EMW、EMX-GOLD(飲用)、EMセラミックスなどがある。

微生物環境(微生物相)では、酸素の多い現在の大気中において、酸素を使って有機物を分解する(酸化)微生物の勢力の方が強い。この酸化分解は、ほとんどの場合、腐敗、腐蝕という環境悪化を招いている。そこへ抗酸化力の強い有用な微生物群(EM)を投入することで、発酵、蘇生など生分解型の善循環へ変化させることができると主張される。

EMの効果について比嘉は「重力波と想定される波動によるもの」と主張している[1]。

 

EM技術

「EM技術」とは、有用微生物群(EM)を活用した技術。その有用性から開発当初の土壌改良材という分野を超え、現在では農業、畜産、水産、水処理、リサイクル、土木建築、医療、等々様々な分野で活用が進んでいる、とされている。

植物に病害が発生するから農薬を撒き、動物が病気になるから抗生物質を与え、養殖池でヘドロが発生すると浚渫や池の破棄を行うなどの、従来の対処療法的な問題解決の手法では、多くの地域で環境が破壊されてきた。大半の場合、上記の問題の原因には微生物が関与しており、悪玉菌と呼ばれる微生物の多くがエサ(有機物)を腐敗(酸化)させ、環境を悪化させている。

しかし、そこにEMを投入すると、有機物が腐敗しないばかりか、発酵によって様々な抗酸化物質や養分が作られ、健全な環境を生み出し、植物や動物などに利用されやすい形になると主張されている。これは、EMが有機物を有用発酵させることができる善玉菌の微生物によって構成されているからであると主張されている。

この技術を用いた結果、農業では植物自体が健康に育つことで病害を克服する方向へ向かう、畜産では動物の健康状態が改善される・糞尿の悪臭除去、水産ではヘドロや病害が発生しないといった現象が起こると主張される。

活用例

農業・・・土壌改良
家庭・・・家庭排水の浄化、生ゴミの堆肥化
畜産・・・糞尿の堆肥化、悪臭除去、動物の食料(エサに混ぜる)
環境衛生・・・水質浄化、ゴミ処理、排水処理
医療・・・予防医学、代替医療

 

批判的意見

「普通、土の1グラム中には約1〜10億 もの有用な微生物がいるのに対し、EMは数で圧倒する訳ではなく、EMに含まれる微生物が、最初からいる微生物(日和見菌)を連係させて働かせる事ができ、投入した量以上の効果が出る」「EM技術は波動測定器で検証することができる」という現代科学では解明されていない分野の研究報告もあることから[要出典]、批判視されることがままある。

NPO法人EMあいち(事務所は比嘉が代表取締役を務める株式会社EM生活と同じ)[2][3]が主体となり河川にEM菌(米のとぎ汁等を含む)を投入している。[4]。 しかし福島県では2008年3月、EM菌(有用微生物群)などの微生物資材について「高濃度の有機物が含まれる微生物資材を河川や湖沼に投入すれば汚濁源となる」との見解をまとめ発表している[5]。

日本土壌肥料学会の1996年の「微生物を利用した農業資材の現状と将来」と題した公開シンポジウムにおいてEMが他の資材に比べて効果が低いと報告されるなど効果を疑問視する人も多く[6]、タイの試験研究機関の分析結果として、EM資材中に光合成細菌及び放線菌(Actinomycetes)の存在が確認されなかったとされている。

「科学とニセ科学」レジュメ[7]において、万能を謳うことや他の研究者の批判に対する対応に、疑似科学性が見られると批判されている。

「市民のための環境学ガイド」では「似非科学」の一つとして、EM菌が挙げられている[8]。

実験的研究によれば、EM菌にはシアノバクテリアの発生を抑制する効果はない[9]。

EMセラミックスについては、800℃以上で高温焼成するためEM菌が殺菌されるはずだが、EM研究機構は「焼成後にEM菌が蘇生する」と主張している。[10]。800℃の環境中では耐熱性の高い細菌芽胞すら完全に死滅してしまう。

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「微生物」というと「自然体系の一部で科学的に解明されているもの」と思いますが、ことEM菌に限っては、その働きや効果は「波動」というオカルトで確認できるものであるというのが推進派の主張なのです。

そしてこのEM菌推進の本星は、世界救世教(MOA・岡田茂吉)なのです。

 

 

世界救世教
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%95%91%E4%B8%96%E6%95%99

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(一部抜粋)

自然農法

岡田茂吉は、日本で無農薬有機農法が注目されるはるか以前である昭和20年代より、自然農法という名称で、独自の無農薬有機農法を研究、実践、推進してきた。岡田茂吉の死去後、世界救世教では、琉球大学教授比嘉照夫が提唱するEMを使用した環境浄化の推進を活動に積極的に取り入れ、これが自然農法を支援する技術としても採用された。このため現在では、EMによる有機栽培が、世界救世教の自然農法そのものであるかのように見られている面があるが、歴史的事実はそのとおりではない。

現在の世界救世教では、自然農法にEM技術を使用する会派(世界救世教いづのめ教団、世界救世教主之光教団)と、使用しない会派(東方之光)が並立している。

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「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか(原発懐疑派)世界救世教とEM菌の香ばしい関係を探る
http://www.asyura2.com/13/cult11/msg/128.html

 

EM菌(有用微生物群)
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=EM%B6%DD%A1%CA%CD%AD%CD%D1%C8%F9%C0%B8%CA%AA%B7%B2%A1%CB

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(一部抜粋)

カルト資本主義
「カルト資本主義」 斎藤 貴男 (著) 文藝春秋 (2000/06)
上記の本の第5章『「万能」微生物EMと世界救世教』が、EM(有用微生物群)批判にあてられ、それによると『EM菌は”神からのプレゼント”と形容され、新興宗教団体である世界救世教の教祖・岡田茂吉(故人)が創始した救世自然農法の普及活動の一環である』とのこと。食料不足をはじめ環境、エネルギー、難病など地球上のあらゆる問題を解決する”万能の救世薬”だそうな。


EMとは、5科10属80余種という大量の微生物を組み合わせてタンク培養した液体であり、酸素が不可欠な好気性微生物と酸素を嫌う嫌気性微生物とが共存し、独特の”波動”を発する点が特徴とのこと。

世界救世教は1982年3月、重要な教義のひとつである自然農法の探究を目的とした任意団体「自然農法国際総合開発センター」を設立した。同じ年の暮れ、琉球大の比嘉照夫(ひが てるお)教授は、教え子との縁で同センターの指導を頼まれ、岡田茂吉の思想に共鳴したこともあって、依頼を引き受けた。1985年秋に同センターが「自然農法国際研究開発センター(http://www.infrc.or.jp/)」と名称を改め、財団法人化した際にも発起人となり、役員として名を連ねている。

比嘉氏は、世界救世教について、<私自身は信者ではなく、また世界救世教を宗教団体とは思っておらず、岡田思想を実現する「地上天国建設集団」としてとらえて>いる、と解釈している。1986年に教団が「再建派」と「新生派」に分裂した際には、比嘉氏は新生派に同調し、彼の研究成果はやがてEMと名付けられ、同派に活用されることになった。

斎藤貴男によるインタビューで、比嘉氏は以下のように述べている。

私はただ、EMを研究したかったんです。自然すなわち神という教祖の教えを沖縄の古神道のようなものとして理解はしましたが、世界救世教とか新生派とかはどうでもよかった。再建派からも予算を優遇するからとか言われ、誘われましたが、そんなにお金を欲しがってるように見えるのかな、修行が足りんねと思ったね(笑)。新生派に行ったのは、そっちの方がお金にクリーンだと感じたからです。

EMが一般に知られるようになったのは、1993年秋に出版された比嘉氏の著書「地球を救う大革命」(サンマーク出版, 1993/10)がきっかけ。船井総合研究所の船井幸雄も講演でEMを積極的に取り上げ、その人気を煽った。

また、向山洋一氏が代表を務める「教育技術法則化運動」(TOSS)に参加する小学校教師により、「環境教育」の教材として教育現場にもEMが持ち込まれた。彼らは、有害な微生物をバイキンマン、EMをアンパンマンになぞらえて、「EMX(EM菌の発酵抽出物)は超能力を持っている」と子供たちに教えていたそうな。

EMの万能っぷりがすごい。比嘉氏は1996年9月の講演会で以下のように述べていたそうだ。

「EM農法で作った米の上にタバコを乗せると、ニコチンがビタミンに戻るんです」
「車のガソリンに混ぜれば、15%程度の燃費はすぐに節約できる」
「EMから生成したEMXは、末期ガンやC型肝炎に効果が高いんです。これを飲んで白血病が治ったとか原爆症が良くなったなんて話もたくさんある」
「EMを撒いた土の上にムシロを敷いて寝るだけで病気が治ります」

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中島紀一氏とツルネン氏がともに登場するのはこのサイトのインタビュー特集です。

Title1

Nakajima2

インタビュー 中島紀一氏 有機農業推進法の意義と今後の展望
http://www.ecopure.info/special/2008/001/interview/nakajima01.html

 

Title3

Turunen

インタビュー ツルネン・マルテイ氏 有機農業は国の力、国の宝
http://www.ecopure.info/special/2008/001/interview02/index.html

 

ツルネン氏は自身のサイトに「EM情報」のコーナーを設けており、そもそも「世界救世教の傀儡」なのです。

ツルネンマルテイ公式サイトEM情報
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/em/top.html

 

 

 

まとめます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

有機農業推進議員連盟とは、世界救世教・EM菌の傀儡であるツルネンマルテイ議員が組織した議員連盟です。

世界救世教側はNPO法人や民間組織を名乗り(偽装し)、学会をつくって御用達学者を配置します。学者は肩書(研究費その他の援助)を与えられて第三者的な肩書で活動します。そしてツルネンマルテイ議員に有機農業推進議員連盟を組織させ、議員連盟に参加している議員を「勉強会・視察」と称して取り込む手段は、政界と特定勢力が結託した利権活動そのものです。

参加している議員も世界救世教について知らないはずがありません。特定勢力のためだけの活動だとわかっていて参加しているのですから確信犯です。この議連は自民党から共産党まで全ての党から参加しており、つまり表では敵対している勢力(政党)のはずが、裏ではカルト宗教のために働いているということです。

これこそリチャードコシミズ言説の「右も左も裏社会」の実態です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

議連の活動についてはこの回で終わりますが、この「食からつながる裏社会」はまだまだ続きます。

取り合えすこの先の前ふりを2つほど。

 

Title07

Profile1

あなたも食品添加物が大好き!?インタビュー・安部司
http://www.ecopure.info/special/2007/004/index.html

安倍氏は池田史郎氏も推奨・引用する人物ですがが、元々統一教会系の広報マン(添加物危険だ!→この商品を買え!詐欺)です。

RK独立党仙台講演会記念④<ちょっと一息・同時中継速報>
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/rk-29d3.html

 

 

Title5

Kaneko2

インタビュー 金子美登氏 有機農業一筋37年 自給・循環・複合の営み
http://www.ecopure.info/special/2008/001/reportage01/index.html

そして旬な話題としてはこの人。金子氏は埼玉県小川町で自然農業の代表的な存在です。

金子美登 霜里農場
http://www.shimosato-farm.com/

風の丘ファームトップページ - nifty
http://homepage3.nifty.com/tashita-farm/

【nocica 就農者インタビューvol.3】風の丘ファーム 田中さん .
http://www.youtube.com/watch?v=YUmdBt07Zdg

 

↓この田中さんがここに登場します。グローバル小作人

 

2013.10.5 リチャード・コシミズ横浜「海を見ていた午後」講演会「ソーダ水の中を貨物船が通るから」
http://www.youtube.com/watch?v=iEkFN1ufIpE&list=PLPg7hSdi4rU4QKhAl-hyzBn_tGw9pCMeG

10.5(土)RK横浜講演会で「安心・新鮮野菜即売会」をやります。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201310/article_25.html

 

 

 

2013年10月11日 (金)

有機農業推進議員連盟の国内視察2/3

有機農業推進議員連盟 農業試験場視察(2007年10月22日)
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/shisatsu/j08.html

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日時:2007年10月22日(土)
場所:(財)自然農法国際研究開発センター・農業試験場(長野県東筑摩郡波田町)

視察団:

玉澤 徳一郎 (衆議院議員[自民])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E6%BE%A4%E5%BE%B3%E4%B8%80%E9%83%8E

下条 みつ (衆議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%9D%A1%E3%81%BF%E3%81%A4

羽田 雄一郎 (参議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E7%94%B0%E9%9B%84%E4%B8%80%E9%83%8E

武内 則男 (参議院議員[民主])
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%86%85%E5%89%87%E7%94%B7

ツルネン マルテイ(参議院議員[民主]・議員連盟事務局長)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2024.html

日程:
13:00 (財)自然農法国際研究開発センター・農業試験場視察
     圃場説明(石綿さん、藤田さん、徐さん)
14:20 試験場研究施設見学
14:35 意見交換
     農業試験場、有機農業技術会議
15:10 終了

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【農業試験場圃場視察】

J08_01

〈石渡氏の説明〉
・有機栽培で可能な畑の状態(生態系)をまず形成して、その土壌や作物を分析して畑の状態を客観的に明らかにしていくというのが基本姿勢である。いわば、個々の技術というパーツを集めてきてから全体を組み立てるというのではなく、全体としてうまくいっているもののパーツを詳しく分析するという発想法である。
・ハクサイは、病害虫の防除を行わずに栽培している。もともと当地は高冷で害虫が発生しにくい。この環境で8割くらい取れるという実績を作って、他の地域に応用・移転する場合に、有機農業で可能な防除技術を上乗せするという形で普及を考えている。ちなみに、今年は9月の雨が少なく、例年に比べて害虫の発生が多かったが、ハクサイには特に目立った被害は出ていない。
・ハクサイは、トウモロコシの後作である。収穫後のトウモロコシは青いままの状態で(緑肥として)すき込んでいる。その場合、乳酸菌主体の微生物資材を使用している。
・ナスについては、EM(有用微生物群)を利用して連作で栽培している。連作2-3年目の区画で減収しているが、4-5年目では回復している。
・キャベツについては、市販のタネで育てたキャベツのなかから、虫害の少ないものからタネ取りをして、栽培している。タネ取りした系統では、年々、環境に適応してきたのか、市販のタネよりも、虫害が少なく、大きく育つようになってきている。投入すべき有機質の量も少なくなっている。
・キャベツの主要害虫はアオムシである。健康に育ったキャベツでは、アオムシは外葉を食べ、内側は食べない。内側が食べられているキャベツもあるが、たいてい小ぶりで元気がなさそうなものが食べられている。本来、外葉はアオムシにとってはおいしいが人間にとってはそうではなく、内側はその逆。内側の葉っぱも外葉と同じ味がするようなキャベツだからアオムシに食べられるのだと考えている。

〈藤田氏の説明〉
・耕起法、肥料の種類、緑肥間作の有無を組み合わせて、大根を栽培している。不耕起では、作物残渣は地表面に被覆として利用しているが、耕起栽培では耕耘時にすき込む。
・このように不耕起で地表面を被覆する部分を作ると、モグラがそれに沿って活動するようになるので、作物への被害がなく管理がしやすい。また、被覆する部分にはクモをはじめ様々な生き物がたくさんいて、これらの生物が特定の虫の大発生を抑制している。したがって、作物の病害虫が少なくなる。
・耕起と不耕起の比較をおこなっているが、作付け作物に応じて、両者の割合を臨機応変に調整すれば、それぞれの利点を生かした栽培ができると思う。ただし、ここでは比較試験のため、耕起と不耕起は固定して行っている。
・耕起と不耕起の収量を比較すると、最初は不耕起の方が収量は落ちる。しかし、不耕起は年々収量が良くなり、4~5年継続すると差はなくなる。通常、農業試験は3年くらいの期間で終わってしまうため、不耕起の評価ができないうちに終了することになる。有機農業の試験には、継続するなかで生態系が形成されていく過程を踏まえた試験設計が重要である。
・農業経営としての収支計算はしていない。収支のみならず環境に対する影響も合わせて評価する必要があると考えている。
・不耕起では、モグラやミミズの活動のおかげで、土壌の水はけが良くなる。2004年に記録的な豪雨があったときも、水はけが良く、大根の被害が少なかった。不耕起のモグラの穴は年々深くなってきたように観察している。

〈徐氏の説明〉
・トマト、ニンニク、エンドウマメの輪作を行っている。輪作をすると栄養不足が懸念されるが、例えばトマトは少し色が緑っぽいが、元気に育っている。
・ 人間の場合、栄養過剰はメタボリックを引き起こし不健康である。トマトも同じで、栄養過剰だとアミノ酸を蓄積し、それに病気がついてしまう。

 

【農業試験場研究施設見学】

J08_04

 土壌や有機物の化学分析機器や、世界一の性能を誇る光合成計測機器などを見学した。

 

【意見交換】

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(1)スライド等による活動紹介

・ 自然農法国際研究開発センターは、幅広い目的を持った財団法人であるが、当地に農業試験場を作ったのは、日本の真ん中である長野県の中で波田町がほぼ中央に位置し、かつ、日本有数の農振地域であるからである。
・ 圃場視察でも説明があったが、肥料が多いと病気になりやすい。当センターでは、病害虫に強く、少ない養分(肥料)で農薬に頼らずに栽培できる自然農法に取り組んでいる。
・ 圃場視察でもタネの選抜の話があったが、3年間選抜した結果としては、大きく育ち、害虫もつきにくくなっていることが分かった。
・ 通路にわざと草を生やすのは、草生栽培またはリビングマルチとも呼ばれている。耕さず、肥料を入れず、畝間に牧草を生やす方法である。キャベツ栽培では、キャベツ体質改善だけではコントロールできない害虫をリビングマルチによるクモやカエルの増加によって撃退している。
・当センターでは、一般に出回っていない品種の栽培にも取り組んでいる。試食していただいた「カンリー」というかぼちゃはその例である。カンリーは明治時代頃の昔のかぼちゃで、甘く、貯蔵も春まで可能である。
・ 当センターでは、ホームページ上などで有機農業技術を公開する活動も行っている。新規就農者を支援するために、研修生を受け入れている。また、特に東南アジアを中心とした海外での活動を行っているほか、中国から年間3人の有機農業研究者を当地に招聘するなど、国際交流も活発に行っている。
・当センター農業試験場には、NPO法人有機農業技術会議事務局もある。

 

(2)意見交換

玉澤議員 畑作の場合、連作障害が問題となっている。それにはウイルスが介在しているといわれているが、この点に対してどのように対応しているのか。また、市販のタネから選別するというが、例えば世界中の品種のタネを保管している農林水産省の研究所との交流などはしていないのか。

石綿氏 連作障害については、畑作でも一律に連作障害が出るわけではなく、また最初は連作障害とみられる障害が出ても、連作を続けるうちに克服していくという例が世界中でみられ、当センターの畑でもみられている。

玉澤議員 ウイルスについてはどうだろうか。いまウイルスフリーの研究をしたり、土壌消毒をして連作しているところもあるが。

石綿氏 いまのところ、ウイルスの影響を受けやすい作物を扱っていないので、ウイルスの影響は私たちのところではみられない。また、ウイルス全てが害になるとは考えていない。

中川原氏 タネについての質問であるが、当センターの場合、民間の種苗会社との交流が主である。ブラジルなどにある当センターの海外農場を通じてタネを入手するということも行っており、いまのところ幸いにしてタネは入手しやすい状況にある。

玉澤議員 日本全国、地域ごとに気候風土は違うわけだから、ここでの研究を他地域に応用するには、様々な地域のタネを取り寄せて研究する必要があると思うが、そういう意味での農林水産省の研究所との交流はどう考えているのか。

中川原氏 ご指摘については、今後の検討課題とさせていただきたい。ちなみに、当センターとしては、自然農法の指導の際に単にタネを供給するのではなく、出来上がった農産物からの自家採取をするよう指導している。当センターとしては、地域の環境への適応という課題については、このような形で取り組んでいる。

羽田議員 このような研究・活動をするのは資金面など大変だと思うが、この財団の母体は何か。

天野氏 当財団は、岡田茂吉(世界救世教教祖)が昭和28年にはじめた自然農法普及会がはじまりである。宗教と農業を別にしなければいけないという考えから、宗教団体とは別の組織を作り、これが今日の財団法人となった。大半の寄付は世界救世教から来ているが、現在、賛助会員を増やし、会費収入を増やそうと努力しているところである。
ツルネン議員 今回の視察を企画したのは、将来的に国や県の有機農業の試験場を作る際に、ここがモデルケースになり得るのではないかと考えたからだ。そうした将来的なことを見据えながら質問するが、田畑にいる生き物が慣行農業と比較して有機農業ではどれくらい豊富なのかというような調査は行っているのか。

藤田氏 先ほど紹介した図は1970年頃から有機農業をしている畑と隣接する慣行農業をしている畑との土壌動物相の比較である。このほかの調査結果からも言えることは、慣行の場合は毎年リセットされているためほとんど生き物が見られないが、これに対して、有機の方は、土壌動物が豊富で年々土が改善されて、畑全体の生態系が豊かになっている。

下条議員 これから農業人口が高齢化していくだろうが、高齢者にターゲットを絞ったらどうだろうか。また、そうした人たちに有機農業を実践してもらうために何かやっているのか。

原川氏 いまのアドバイスを生かして、高齢者にも活躍していただける農業のあり方を検討していきたい。

武内議員 私は高知県の出身だが、今日は何十年も前に地元で見た光景を見たようで非常に感銘を受けた。小中高の体験学習などで有機農業をやればいいと思う。今後議連でも、こうしたことに取り組んでいきたいと思う。

 

(3)自然農法国際研究開発センターからの要望

・文部科学省の科学技術振興事業の中に有機農業研究をもっと盛り込むなど、研究支援の充実を是非ともお願いしたい。
・そろそろ有機JAS法を改正する時期に来ているだろうが、農薬のドリフト問題について考えていただきたい。周囲からの農薬飛散で、有機農業者の側に農薬を防ぐ責任があるという点については、変えていただきたいと考えている。

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文中(天野氏の発言)にも登場しますが、この回の中心的な組織である自然農法国際研究開発センターは岡田茂吉がはじめた自然農法普及会がベースになっています。

 

自然農法国際研究開発センター
http://www.infrc.or.jp/

Centaer

 

 

岡田茂吉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E8%8C%82%E5%90%89

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岡田 茂吉(おかだ もきち、1882年(明治15年)12月23日 - 1955年(昭和30年)2月10日)は、世界救世教などの創始者。宗教家にとどまらず、文明評論家、書家、画家、歌人、華道流祖、造園家、建築家、美術品収集家、などの文化人でもある人物。

箱根美術館、および現在のMOA美術館の前身となった美術館の開設者。自然農法の創始者

全人類の病貧争からの脱出、すなわち健康の実現、貧苦からの脱出、安全の実現を基礎として、新文明世界(=地上天国、理想世界)を創造することを目指した。そして、そのような新文明世界は、3つの活動理念「精神性」「美」「自然力」を培い発展させることによって達成される、と説いた。

略歴

1882年(明治15年)、東京府浅草区橋場町(現在の東京都台東区橋場)にて誕生[1]。

幼少時、貧しい生活を体験した。また、虚弱体質で次々と病気にかかり、結核にもなり、不治の宣告も受けた。このような体験により、食生活の重要性に気づいた。

日新尋常小学校を経て、浅草尋常高等小学校(現在の台東区立浅草小学校)に入学。画家を志し、1897年(明治30年)9月に東京美術学校(現在の東京芸術大学美術学部)予備ノ課程に入学するも眼の病に侵され中退。

青年期に、商売を行い成功する。だが、過労をきっかけとして多数の病気[2]にかかり入院を3回し、不治の宣告を2回受ける。そのような体験の中で薬物の持つ副作用に気づき、医薬品や医者に頼らない、自然治癒力を重視した生活様式を築き上げていった。

小間物屋「光琳堂」、装飾品卸商「岡田商店」、映画館経営などの事業を行い順調に収益を上げたが、取引先銀行の破産で事業が頓挫。さらに妻が流産や死産を繰り返しており、やっと妊娠した子も5か月で死亡、先妻も死去するなど、不幸が重なる。慈善は好きだが、宗教は根っから嫌いの無神論者であったが、不幸が続くことで人間の力の儚さから救いを求めて色々な宗教の講話を聴き、信仰を勧められるが心が向かなかった。

1920年(大正9年)大本教に入信。大本教のお筆先にある「世直し思想」(キリスト教でいう「最後の審判」、仏教でいう「末法の世」)に心を打たれたことと、歯痛に悩んでいたが詰めていた消毒薬を取ったら歯痛がよくなったなどの経験に基づく「薬が病気の本(もと)ではないか」という自分の考えと、大本の薬毒の教えが一致していたことが入信の理由であった。

1926年(昭和元年)12月のある晩、お腹に光り輝く玉が入るといった神秘体験をし、自己の使命を悟る。

第一次世界大戦後の経済大恐慌の時、株式会社を経営しており、株が一斉に暴落したのに伴い自身の事業も大打撃を受け継続困難に。

1931年(昭和6年)、千葉・鋸山の山頂にて神秘体験を得たのち、岡田式神霊指圧療法(後に浄霊になる)を開始するも、大本教の方針と異なるとの批判を受け、1934年(昭和9年)大本教から離れる。

1935年(昭和10年)1月1日に「大日本観音会」を発会し、地上天国建設を目的として立教を宣言する。麹町山元町に本部を置く。(これが後に世界救世教となる)。同年、10月1日東京都世田谷区上野毛の玉川郷(後に宝山荘)にて、栽培実験と研究を通して自然農法の根本原理や食の重要性について説く。また、将来の美術館構想もこの玉川郷時代にしている。

1936年(昭和11年)官憲の圧迫により、宗教行為と治療行為の分離を迫られ5月15日に「大日本健康協会」創立。宗教とは別に、団体を立ち上げ、2つを両輪とした。一般人や他宗の人たちにも浄霊の恩恵に与ってもらいたいというのが趣旨。今でいう統合医療による療院(病院)構想もしている。1936年9月、警視庁より療術行為禁止令が出て解散する。後年、科学として世に問いたいが、宗教なるが故に浄霊の効果を正しく認識してもらえないことを訴えている。

1944年(昭和19年)戦火が激しくなり、東京から箱根の強羅へと居を移し、神仙郷と名付ける。熱海にも居を構える。

1947年(昭和22年)静岡県熱海で、宗教法人「日本観音教団」として教団を再出発させる。

1948年(昭和23年)無肥料栽培の論文を発表。

1949年(昭和24年)宗教法人「日本五六七教」発足。

1950年(昭和25年)2月4日「日本観音教団」「日本五六七教」を解散し、宗教法人「世界救世(メシヤ)教」が発足。この頃から初期風俗画、肉筆浮世絵が収集の対象となる。浮世絵研究家の近藤市太郎との出会いが、その後の肉筆浮世絵の研究、収集の契機となった。

1950年5月29日、熱海の世界救世教本部は脱税・贈賄などの容疑で捜索を受け、岡田茂吉が検挙された[3]。

1952年(昭和27年)箱根美術館を開設。この頃、旧神田?蔵コレクションの存在を知り、さらに肉筆浮世絵の収集内容の充実が図られた。

1953年(昭和28年)『自然農法解説書』など著書を数点出版。尾形光琳の紅白梅図[4]を入手。

1954年(昭和29年)これまでのコレクションをもとに、日本橋三越において『肉筆浮世絵名品展』を開催、60余点の名品が公開された。

1955年(昭和30年)2月8日に野々村仁清の色絵藤花図茶壺[4]を入手。 2月10日に73歳で死去。

1957年(昭和32年)に、岡田茂吉の収集品をもとに、箱根美術館の姉妹館として、熱海美術館が開設された(これは後に「救世熱海美術館」と改称。さらに、現在のMOA美術館へとつながった。)。

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有機農業推進議員連盟の国内視1/3で紹介した視察もそうですが、この回の視察も「世界救世教・MOA・岡田茂吉」の視察であることは明らかです。

 

岡田茂吉のルーツは大本教で、大本教も農業を推進しています。そしてカルト宗教と農業(自然農業)は密接につながり、岡田茂吉によって拡大されました。岡田茂吉の流れは世界救世教だけでなく他にもあります。

 

■黎明系

黎明教会 - Reimei Church
http://www.reimei.or.jp/asp/kyokai51.asp

黎明教会資料研修館 Reimei Art Gallery
http://www.reimei.or.jp/arts/index.html

東京黎明教会
http://www.tokyo-reimei.or.jp/jp/jp_index.htm

 

■秀明系

神慈秀明会
http://www.shumei.or.jp/

この秀明系も自然農法がらみに必ず登場するカルト宗教です。

 

NPO法人 秀明自然農法ネットワーク
http://www.snn.or.jp/

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(続く)

 

 

2013年10月 8日 (火)

有機農業推進議員連盟の国内視察1/3

ここからは有機農業推進議員連盟の全3回の国内視察がどのような内容であったのかを見ていきたいと思います。

まずは一番新しい2008年の視察からです。

 

有機農業推進議員連盟 農業農場視察(2008年5月31日)
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/shisatsu/j09.html

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日時:2008年5月31日(土)
場所:MOA自然農法文化事業団・大仁農場「瑞泉郷」(静岡県伊豆の国市浮橋)
視察団:

倉田 雅年 (衆議院議員・自民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E7%94%B0%E9%9B%85%E5%B9%B4

重野 安正 (衆議院議員・社民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E9%87%8E%E5%AE%89%E6%AD%A3

田村 謙次 (衆議院議員・民主党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%9D%91%E8%AC%99%E6%B2%BB

林  潤 (衆議院議員・当時自民党→維新)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E6%BD%A4

松本 洋平 (衆議院議員・自民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E6%B4%8B%E5%B9%B3

前田 武志 (参議院議員・民主党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E6%AD%A6%E5%BF%97

坂本 由紀子 (参議院議員・自民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E6%9C%AC%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%AD%90

水落 敏栄 (参議院議員・自民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E8%90%BD%E6%95%8F%E6%A0%84

中川 雅治 (参議院議員・自民党)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E9%9B%85%E6%B2%BB

ツルネン マルテイ(参議院議員・民主党)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2024.html

 

日程:
11:30 MOA自然農法文化事業団・大仁農場 圃場見学
12:30 昼食・懇談
13:30 自然農法レクチャー
    (テーマ)「有機農業推進法にもとづく大仁農場の取り組み紹介」
       自然農法取り組み概況    木嶋利男 農学博士
       農医連携から統合医療実現  水野昌司 常務理事
14:30 意見交換
15:20 終了

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民主党が圧倒的に多い議員連盟なのですが、この時の参加者は自民党の所属議員が多かったようです。

そして注目すべきは視察先である「MOA自然農法文化事業団・大仁農場」です。このブログでも過去に取り上げましたが、MOAとは世界救世教(岡田茂吉)というカルト宗教団体のことです。

 

大仁農場 - 一般社団法人 MOA自然農法文化事業団
http://www.moaagri.or.jp/oohito_farm/farmoutline/

大仁瑞泉郷
http://zuisenkyo.jp/

世界救世教いづのめ教団
http://www.izunome.jp/

 

世界救世教
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%95%91%E4%B8%96%E6%95%99

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世界救世教(せかいきゅうせいきょう)とは、大本の幹部だった岡田茂吉が1935年(昭和10年)に立教した新宗教系の教団。現在の教主は四代目の岡田陽一。

神奈川県箱根町強羅に箱根神仙郷[1]、静岡県熱海市に熱海瑞雲郷[2]、京都府嵯峨野(広沢池隣接地)に京都平安郷[3]と、国内3ヶ所に教団の聖地と定めた神殿および庭園を有している[4]。箱根の聖地・箱根神仙郷には箱根美術館、熱海の聖地・熱海瑞雲郷にはMOA美術館があり、教団所蔵の美術品を展示している。

世界救世教の特徴的な宗教活動は、浄霊という手かざしの儀式的行為を各信者が行うこと、自然農法という農法を推進すること、芸術活動を行うことである。

現在の世界救世教は3派体制で運営されている。世界救世教いづのめ教団、東方之光、主之光教団である。

世界救世教の公称信者数は、2009年(平成21年)9月時点で、国内に103万1506人の信者がいる(職員数4346人、施設数706個所)。海外では99ヶ国で200万人の信者がいる。うち、タイには約70万人[5]、ブラジルには約44万人[6]の信者がいるとしている。タイ、ブラジルには、国内と同様、聖地と定めた神殿および庭園が建設されている。

 

■浄霊

浄霊とは、同教団で行われる儀式的行為のこと。 病人の患部、あるいは各病気ごとに有効とする「急所」と呼ばれる個所に手をかざす事によって、その病状を癒すというものである。いわゆる手かざしである。 現在は代替医療のエネルギー療法に分類されている。

世界救世教では、「おひかり」と呼ばれるペンダント状のものを首にかけることにより、信者なら誰でも行うことが可能な術としている。

岡田茂吉は、病気の原因は薬による二次被害であるとする思想(薬毒)を説き、西洋医療の投薬や手術、東洋医学の漢方にかわる治療として浄霊を推進していた。茂吉は、浄霊の研究を望み、医師を呼んでの懇談会や出版物を出すなど意欲的だったが、医学会には認められなかった。このため、信者には医学との対立的な姿勢を見せる者もあり、その結果発生したトラブルが新聞に掲載されるようなこともあった。茂吉の死去後、世界救世教は、その方針を教祖存命時よりも、より医学との共存的な姿勢を取る方向に向け、教団自ら医療施設を教団内に設けるなども行った。

また、岡田茂吉が説いた浄霊は病気治療法としての技術であり、施術者は病気治療の急所などの知識が必要であったが、茂吉の死去後、二代教主らにより世界救世教の浄霊は宗教的儀式(祈り)の面が強調され、施術者は病気の急所などの知識は必ずしも必要ではないとされた。

現在の世界救世教では、病気治療的面を強調する会派(東方之光)と、病気治療的面を強調せず宗教儀式的なものとして行う会派(世界救世教いづのめ教団、世界救世教主之光教団)が並立している。また団体の所属とは別に、信者ひとりひとりの浄霊に対する個人的指向として、病気治療的指向と宗教儀式的指向を持つ者が並立する状態である。

 

■自然農法

岡田茂吉は、日本で無農薬有機農法が注目されるはるか以前である昭和20年代より、自然農法という名称で、独自の無農薬有機農法を研究、実践、推進してきた。岡田茂吉の死去後、世界救世教では、琉球大学教授比嘉照夫が提唱するEMを使用した環境浄化の推進を活動に積極的に取り入れ、これが自然農法を支援する技術としても採用された。このため現在では、EMによる有機栽培が、世界救世教の自然農法そのものであるかのように見られている面があるが、歴史的事実はそのとおりではない。

現在の世界救世教では、自然農法にEM技術を使用する会派(世界救世教いづのめ教団、世界救世教主之光教団)と、使用しない会派(東方之光)が並立している。

 

■関連団体

財団法人 MOA美術・文化財団(エム・オー・エー)
財団法人 自然農法国際研究開発センター
財団法人 MOA健康科学センター
財団法人 環境科学総合研究所
財団法人 微生物応用技術研究所
財団法人 日伯美術連盟
有限責任中間法人 MOAインターナショナル
株式会社 MOA商事
株式会社 瑞雲
株式会社 EM研究所
株式会社 東光
NPO法人 MOA 自然農法文化事業団
新田記念総合医学研究所
MOAクリニック(札幌・高輪・奥熱海・名古屋・高知)
医療法人財団瑞泉会宮城クリニック
医療法人財団玉川会金沢クリニック・箱根強羅クリニック
医療法人財団光輪会鹿児島クリニック・沖縄クリニック
医療法人財団愛和会たてかわ内科クリニック・広島クリニック

 

■関連項目

箱根美術館 - 教祖岡田茂吉創立、敷地庭園内に岡田茂吉記念館を併設した私立美術館。
MOA美術館 - 教祖岡田茂吉創立の私立美術館。岡田茂吉生誕100周年に改築・改称。
自然農法
大本
国常立尊
伊都能売
神慈秀明会
世界真光文明教団

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【圃場見学】

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大仁農場は1982年に開設で、25年間自然農法(有機農法)を実践してきた。敷地内にはかつて茶畑があったが、それを造成しながら規模を拡大してきた。
・100haの敷地内の有機物を循環させて農業を行っている。茶畑や果樹などの耕地面積は11ha、牧畜のための草地が10haで、残りは山林などである。
・収量については、毎年徐々に上がってきている。
・山林の落ち葉や草を集め、肥料として使っている。慣行農業では化学肥料を使うが、そうすると落ち葉を集める必要がなくなり、山林に人の手が入らなくなる。すると山林が荒れ、生物多様性がなくなって病害虫が増えるという悪循環に陥る。ここではそれと正反対のことをやっているわけである。
・圃場では水の管理が重要。水の供給はスプリンクラーで容易にできるが、世界的な水不足を鑑み、いかに灌水施設を使わずにできるかを研究中である。
・作物を早く育てると売れるので、一般的には農薬や化学肥料を使って早く育てることが定着している。しかし、育てる時期を一週間だけ後にずらしさえすれば、有機堆肥だけでもよく育つことが分かった。
・ここは粘土質の火山灰土で、畑の表面には草が覆いかぶさっている。作物を植える時には、この草をよけて植える。畑の土はスポンジのように柔らかい状態で、棒を刺すと1mくらい刺さる。他の土地では、違うやり方もあると思う。
・有機農業とは、作物に根をたくさん張らせることだと考える。従って、土は柔らかくなければいけない。
・慣行農業では化学肥料を使うが、吸収されるのは48%だと言われている。残りはガス化して地球温暖化を促進したり、硝酸態化して沈んでいって地下水汚染を引き起こしたりする。これに対し、有機農業では、根をたくさん張らせて育てるのである。
・種子については、8割が自家採取である。ただし、ブロッコリなどは自家採取が難しい。
・連作試験をしており、キャベツは17連作している。春はそれほどでもないが、秋はよく育っている。外側の葉は虫に喰われているものの、天敵のおかげで害虫が広がらず、一箇所にとどまっている。
・耕起すると虫が死ぬが、不耕起の場所が近くにあると、虫が多様化する。
・土づくりについては、草を3年寝かせて堆肥化するということをしている。こうしてできた堆肥はキャベツ畑などに入れているが、それでも畝の表面にのせているのみである。他方、サトイモの場合には入れず、敷き草のみで循環させている。
・草を集めるのも労力がかかるので、例えば冬場に麦を作ってその葉を堆肥にするというように、できるだけ圃場の中だけで循環させることを試みている。
・土が硬いところでは、粗い堆肥を入れている。
・小麦は11年連作をしており、化成肥料を使った場合、牛糞を使った場合、草質肥料を使った場合の比較試験を行っている。いま最も育ちがいいのは牛糞の場合で、10年目くらいから化成を抜くような出来になった。他方、化成は土が酸性化して固くなってきており、新たな資材を入れないといけない状態である。
・連作障害で害虫が出てきても、すぐに天敵が出てきて拮抗するようになる。
・果樹も無農薬でやっているが、ビニールは使っている。交配にはミツバチを用いている。
・家庭菜園と呼ばれる区画では、大規模でやる前に、まず小規模で試すということをやっている。ちなみに、ここでは年間60品目を栽培している。
・家庭菜園では、例えばサトイモを5~6年連作している。植えるところにスコップで直径30cm程度の穴を掘るだけで、他は耕さないでやっている。

 

【講演(自然農法の説明)】

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(1)自然農法取り組み概況(木嶋氏
・全国の農業を見ていると、大規模で新規就農が多く販売力を持った専業農家と、そうでない兼業農家とに二極化しているようである。
・ここ大仁農場の研究課題は、播種と定植である。
・自然農法で作りやすい作物は、イモ類や根物、穀物、水稲などである。逆に作りにくい作物は、それ以外の野菜や果樹で、雨よけなどが必要となってくる。
・作りにくい作物の場合、近くで害虫の天敵となる虫を育てる工夫をする。具体的には、違う種類の作物を近くで作ったり、小さな草地を作ったりといったことをして、生物を多様化させる。
・雑草・病害虫対策には、こうした植生配置(間作、混作)や、輪作、連作が有効と考えている。
・植生配置の例としては、ヒガンバナが挙げられる。野ネズミやモグラにとって、ヒガンバナは忌避植物である。また、ソルゴーで天敵を育て、マリーゴールドで害虫を忌避させるといったことも好例である。
・草生栽培については、トマトで成功している。
・連作を行うと、拮抗菌が増える。連作障害が出ても、さらに連作を続けると収量が増加するということが、国際学会でも認められている。海外ではこれをDisease declineと呼んでいるが、イギリスのロザムステッドの農場では130年連作を行っている。
・地力窒素の発現があると、無施肥でも施肥と同じくらいの収量がある。作物を育てる上で適期を捉えることが重要になるわけだが、昔の農家は、例えば「カッコウの初鳴きと大豆の播種」、「ヒバリの囀りと麦の収穫」といったことを指標としていた。
・冷害の年について言えば、慣行よりも有機の方がよく育つようである。
・植物は条件が良いと栄養繁殖しない。この法則を生かした栽培をすることも重要である。例えば、葉物・根物は、条件を良くして甘やかす。逆に果物やトマトなどは、条件を悪くしていじめる。ジャガイモの場合、半分に切った後、切断面を上、すなわち芽が下を向くように逆さに植える。そうすると、強い芽のみが出てくるようになる。こうして出てきた芽は病害虫に負けることはない。

(2)農医連携に向かって(水野氏
・現代は、知と知の分離、過去・現在・未来の分離など、分離が進行している。農業と医療の分離もその一つであるが、両者は本来、連携すべきものである。
・岡田茂吉氏も語っているように、その土地に生じたもの、それぞれの季節に見合ったものを楽しんで食するということが大切である。
・大仁農場では、農医連携を実践している。農場の近くには奥熱海病院があるが、農場は患者の食事の食材を生み出し、花苑は観賞用の花を提供し、森林は格好の散策路となっている。このように、奥熱海病院では園芸療法や理学療法を積極的に取り入れ、大仁農場の環境を最大限に生かしている。なお、理学療法の一環として、膝などへの負担を軽減するためのスティックを用いた山林散策「ノルディック・ウォーク」を奨励している。
・自然農法普及会は全国に生産者を抱えているが、こうした農医連携は大仁だけでなく、健康増進セミナーを各町で行うなどしている。
・現代日本の「飽食」は、いずれ「崩食」となるだろう。海外で生産された農産物を運んできて日本国内で消費するといういまのスタイルは、海外の農地を疲弊させる。また、農産物の運搬のための化石燃料の使用は、地球環境にとって負荷となる。すでに農産物の価格が高騰しているように、こうしたスタイルを続けていけば、農の崩壊・食の崩壊につながる。
・地産地消、すなわち生産・流通・消費の統合が、いまこそ必要である。

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ここに登場する木嶋氏・水野氏というのはそれぞれこういう方です。

 

木嶋 利男
http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/308.html

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氏名:木嶋 利男
ふりがな:きじま としお
肩書き:WSAA日本本部 専務理事
出身都道府県:栃木県
生年(西暦):1948
現住所:栃木県
主な経歴:
1987年 東京大学農学博士(論文博士)
1994~1999年 栃木県農業試験場生物工学部長
1999年~2004 自然農法大学校長
1996年 科学技術庁長官賞受賞

上記肩書き以外の「主な役職」:
(財)環境科学総合研究所常任理事兼所長
(財)微生物応用技術研究所理事
NPO法人MOA自然農法文化事業団理事
NPO法人有機農業技術会議理事

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一般社団法人MOA自然農法文化事業団
https://www.facebook.com/permalink.php?id=309513459087460&story_fbid=414973865208085

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6月23日に定時社員総会、臨時理事会を開催し、新理事及び三役を選任していただきました。新三役は、

理事長  奈良安規
副理事長 新家 龍
専務理事 水野昌司
常務理事 髙橋秀典
常務理事 中西則文

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どちらもMOAの関係者であり、第三者ではありません。「自然農法の説明」というタイトルですが、正確には「MOA(世界救世教・岡田茂吉)による自然農法の説明」です。

  

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【意見交換】

J09_05

水落議員 我々には、先ず健康な体が大切であり、そのためにも食の安心、安全で、化学肥料を使わない、有機農業を推進する活動を行っている。今日は、こうした自然農法に60年間取り組まれているMOAの大仁農場の視察をさせていただきました。
 さっき見せていただいて、ジャガイモを植えるのに、切り口を上にして植えるとより強いものができるということなどは、大変勉強になりました。
 先生方のなかで、お伺いしたいことがありましたら、お願いしたいと思います。

前田議員 木嶋先生に聞きたいのですが、今のジャガイモのこともそうなんですが、農家の方々は先祖伝来受け継いで、以外とキチッと検証せずに、ただ、ズーッと言われた通りやってきたということで、土壌であったり、土壌のもっている多面的なすごい力を検証していくと、今のジャガイモのようなケースになるのかなと思いました。意外と農業というのは、検証がされていなくて、その積み重ねの上に農政そのものも成り立っているのではないかという感じすらある。そのあたりの先生の見方を教えていただきたい。

木嶋氏 戦前は伝承的な農業が中心で、あまり科学的な農業はなかった。今まで継承されてきた技術みたいなものを掘り起こす必要がある。それが、戦後なくなってしまった。化学肥料と農薬が簡単に手に入るようになってしまい改良されなくなってしまったところを、改良する必要があると思います。
 もう一回科学者の目をそちら側に向けるようにすべきで、そのために、有機農業の推進がこれでいいのかということで、やはり、○○研究機関をもう少し、動かすようなことをやっていただくといいのではないか。できるだけネットワークをつくるようなことをやっているのですが、なかなか力が弱くて、先生方の力を借りてやっていきたいと考えています。

水野氏 有機農業のもとをたどっていくとアジアの伝統農業に行き着くと思う。循環型の農業はインドにヒントを得ている。土を守り、作物をつくっていく有り様に科学性を見出してきたものが、有機農業のベースになっている。
 従って、日本にもともとあった伝承技術というものは、宝物だと思う。それを科学の目でキチッとしていくというのが大事なのだと思う。

林議員 このMOAガイドラインの32頁を見ていたのですが、地域で再生可能な資材と書いてあるなか、米ぬか、もみ殻、豆腐カスと書いてある。豆腐カスで気づいたことがあるが、これは、今も使っているのですか。

木嶋氏 すぐ、腐ってしまうので、多くは産業廃棄物として処分されてしまう。

林議員 私の地元の豆腐組合から相談を受けたりしているのですが、本来は、堆肥か何かで使えるものなのだけれども、足が早いので、産業廃棄物として処理せざるを得ない。コストがすごくかかる。
 地域で有機農業が盛んになってくれば、そういうところで、豆腐カスは使えると思うのですが、是非モデルケースでより良い形をつくっていただきたい。豆腐カスを無駄にしない取り組みは必要なのではないかなと思う。

木嶋氏 有機農業をやる人がどれだけ増えるかで、豆腐カスが利用されるかどうかが決まってくると思う。

水野氏  伊豆長岡は、観光で、旅館が多いところでもあり、生ゴミの再利用について、生ゴミの堆肥づくりは、一生懸命にやっている。豆腐カスも使ってやってみた経緯もあり、非常に良かったという経験もある。事実をつくって、大きな仕組みでやれるように考えたい。
前田議員 使う量が多くなれば、システムもつくりやすくなりますよね、広域で、流通ルートが出てきますよね。

中川議員 MOAの自然農法というのは、先程お話しがありました統合医療と結びついて非常に効果があるものと思うんですね。食事療法、いけばなの療法、森林浴など。多分医学的にまだ、十分に検証が進んでいないと思うんですが。
 化学物質過敏症の方が70万人とのお話しもありましたが、そこまでいかなくてもそういうようなことが原因で病気が治りにくくなっているという、そういう意味では多分、化学物質を農薬として撒いていると、空気の汚染の原因になっていることが沢山あるんじゃないかと思います。そういう意味では、自然農法と医療が結びついていくというのは非常に意味がありまして、私は統合医療を推進する議員連盟というのがありまして、参加しているんですが、最近は運動が鈍っているようでありますが。ですから、この有機農業の議員連盟と統合医療を推進する議員連盟が連携をして活動をしたらいいんじゃないかなというふうに思います。
 私は元々環境庁で局長、事務次官をしたんでありますが、循環型社会の形成というがこれからの絶対的な要請になってくると思いますが、そういう意味では正に大仁農業は循環型社会を実現している非常に素晴らしいモデルケースだと、そういう意味でも自然農法という切り口と循環型社会の形成という切り口からも、自然農法のこの大仁でやっておられることをですね、循環型社会の形成という切り口からも広めていきたいというふうに思っております。これは質問でなく私の意見、感想であります。

松本議員 今日は大変に有難うございました。私の地元は都市部でありますが、まだ沢山農地が残っているところでありまして、興味深く拝見をさせていただきました。
 それで、端的に一つ聞きたいのは、我が国に有機農業、自然農法というものが普及するにあたって一番障害になっているものは何なのか、是非教えていただきたい。

木嶋氏 消費者意識が低い。生産しても売れない。

松本議員 それは値段が高いということですか。

木嶋氏 そうじゃないんです。例えば紀伊国屋とかで扱っている自然農法、有機農産物というのは売れる、あそこで買う人はステイタスが高い人たちなんです。一般のところで売っていて、それを食べた方がいいという消費者意識がなさすぎる。消費者教育を如何にしていくかというのが、生産を伸ばす一つのことがと思っています。全国を歩いた中で、北海道から沖縄まであるいた中で、生産はできたが販売ができない、これが大きな足かせになっていますね。

松本議員 そういう意味では今まであまり注目をされてこなかったところだと思いますし、そういうところも含めてしっかりと手掛けられるというような。

木嶋氏 そうですね、だから自然農法というのは環境問題、健康問題、そうしたところからやっていかないと消費者意識は上がらないと思います。つまり、有機農産物を消費者が食べることによって地球環境にこれだけやさしいと意識が上がってくると、もっともっと拡がってくると思います。

重野議員 まだ半信半疑だ。
 木嶋先生は農学者として最初からこの道でこられたのか、それとも反省の上に立って今あるのか。

木嶋氏 自分は、昔は農薬の空中散布を推進していた。農薬散布はちょうどお盆の時期と重なるが、お盆の前に家の上から農薬の空中散布をすれば、蚊などの虫を退治できるなどと指導したことさえある。指導に従った農家から、目が痛いなどの障害の報告を聞かされたこともあった。そんなことをしているうちに、しだいにこのままではいけないと思うようになり、そういう意味で反省の上にたって今、研究普及している。

水落議員 有機農業の普及のためには、やはり流通の問題が最大の課題だと考える。

ツルネン議員 この有機農業、自然農法は同じだろうとう思っていますが、じつは私の母国フィンランドでは、オーガニックファームというですけれども、ルオムという言葉があるんです。そのルオムというのは自然農法、有機農業を含めた有機的な生き方と、もし日本語に訳せばなるんです。つまり、今日ここで私が感じたのは、農、食、医、これを一つでまとめて考えないと中々進まない。だから私たちが今先頭に立ってできた法律も、一応一歩前進であり、これは有機農業の推進です。でも、できれば何らかの形で私たちは、病気にならない生き方ということを、この医療を、或いは食も一緒にできるような次のステップの法律を、或いは議員連盟を幅広く、これも前から考えていたことでありますから、そういう意味で今日ここで私たちは非常に勉強になりました。
 また、先程何故有機農業が進まないのかとの質問がありましたが、私が感じておりますことは、大規模農家、或いは今まで慣行農法でやっている人たちに、有機農業が趣味でなく大規模農家でできるということを私たちは見せたいと思います。
 しかし、もっと明るいニュースもあるんです。農水省の調査では、慣行農法でやっている人の5割ぐらいは、条件が揃えば、或いは一部を有機農業に切り換えたいと思っているということなんです。だから私たちのミッション、使命というのは、如何に農薬、科学肥料がもういらない有機農業というのがある。そしてその農法を、知りたいと思っている人に教えること。これは私たち議員連盟だけでなく、農水省、そして、皆様と一緒にがんばりたいと思います。
 私たちはこれからももっと使命感をもって、議員としてこの有機農業を推進して参りたいと思います。有難うございました。

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自民党の中川議員が「統合医療」と結びつける発言をしています。中川氏が参加しているというのはこのことだと思われます。

統合医療とは - 橋本聖子事務所
http://www.seiko-hashimoto.com/menu.php?obj=133&now=1455

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統合医療推進議員懇談会発足

会  長 : 参議院議員 尾辻秀久
会長代理 : 衆議院議員 鴨下一郎
副 会 長 : 参議院議員 林芳正
       衆議院議員 高市早苗
       参議院議員 世耕弘成

幹 事 長 : 参議院議員 橋本聖子
幹  事 : 参議院議員 中川雅治
       衆議院議員 伊東良孝

事務局長 : 参議院議員 水落敏栄

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「統合医療」というのは一般的に良いイメージなのかもしれませんが、私のブログでは違います。理想とは別にその実態はホリスティック医療につながるオカルトを広める活動にすぎません。そして幸福の科学といった宗教につながる人脈(ネットワーク)が浮かび上がります。

 

統合医療
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%8C%BB%E7%99%82

日本ホリスティックライフ協会①
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-40a8.html

アー・ユー・ハッピー?(日本ホリスティックライフ協会②)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-b7e9.html

 

中川議員がMOA(=世界救世教)で「統合医療」を持ち出したのは偶然ではないでしょう。どちらもカルト宗教、即ち裏社会(ユダヤ世界支配)につながるネットワークだからです。

 

 

そしてツルネン議員が最後に「有機農業とは<有機的な生き方>である」と話していますが、ここが一番のポイントです。

この発言は↓この記事(ブログ紹介)の分析と見事に一致するのです。

 

イバン・イリイチ、桜井直文監訳『生きる思想』(藤原書店)
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-a95a.html

「有機農業」というのは、ようするに、比喩なのです。organic の意味にからめて言えば、有機農業とは、「有機体(生物)のような農業」という意味なのです。農業を有機体(生物)に、たとえているのです。「有機的」という言葉も、農業を飾る場合は、資材・作物・土壌・微生物・気候・生産者・消費者などの相互関係が、生き物の体のように、系統的に、秩序にしたがって形成されている、という意味なのです。

「有機農業」のように、ある言葉を掲げて「運動」をする場合、やる必要のある作業は、2つあります。対象概念を規定することと、それに名前を付けることの2つです。有機農業に関しては、「無農薬」と「無化学肥料」を条件に定めて、概念規定をしました。日本で有機農業をはじめた人たちは、「オーガニック」の訳に「有機」という多義的な語を選ぶことによって、社会有機体説のような、全体主義に親和的な幻想を、そこに関わる人たちに振りまくことに成功しました。
もっとも、これは、「オーガニック」という語を選んだ、日本の有機農業の思想的源流である人たちの成功であって、日本有機農業研究会は、見事にぴったりはまった訳語を見つけた、というだけのことなのかもしれません。

 

<関連記事>

「農民の誇り」のつくり方
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-4511.html

一楽照雄と日本有機農業研究会
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-a031.html

 

 

(続く)

 

 

 

 

2013年10月 7日 (月)

ツルネン・マルテイ

Marutei

 

ツルネン・マルテイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A4

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ツルネン・マルテイ(弦念 丸呈、フィンランド語旧名:マルッティ・トゥルネン(Martti Turunen)、1940年4月30日 - )は、フィンランド生まれの日本の政治家。神奈川県足柄下郡湯河原町在住。

2002年、ヨーロッパ出身の日本国籍取得者として初めて参議院議員に就任し、2013年まで通算2期務めた。

 

政治的主張
・2003年に静岡空港建設反対の国会議員署名活動で署名者に加わっている。
・2004年に超党派からなる有機農業推進議員連盟に参加している。 同議連において、事務局長をつとめている。
・韓国国籍の在日コリアンが日本の地方参政権を持つことを白眞勲とともに支援しており、2008年1月、在日韓国人等に参政権を付与することを目的とする「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」に参加。
・自らも宣教師としての経歴を持ち、日韓キリスト教議員連盟に当初より参加している。
・2013年3月14日に行われた参議院会館開催の「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」を呼びかけた。

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旧サイト
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/index.html
新サイト(2013/6/1~)
http://www.tsurunen.net/

Photo

 

プロフィール
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/profile/top.html

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参議院議員
国会:参議院環境委員会委員
    参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員

その他:有機農業推進議員連盟事務局長(超党派、2012.02.14現在会員数163名)
     日本・フィンランド友好議員連盟会長
     東ティモール議員連盟代表

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昨日の記事『裏の顔(http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-6df5.html)』は、この記事の前ふりでもありました。

先の参院選で落選して政界を引退したツルネン氏ですが、参議院議員を2期(繰り上げ当選なので約11年間)務めました。

このツルネン氏はいったいどういう議員だったのでしょうか?民主党であることは皆さんご存じだと思いますが、国会議員としてこの11年余り、どのような活動をしてきたのでしょうか?

 

公式サイトプロフィールとwikiでは記載されている内容が違いますが、共通しているのは「有機農業推進議員連盟」という議員連盟です。ツルネン氏は主な活動(実績)がこの関係だったことは公式サイトの内容でわかります。

 

ツルネンTV
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/tv/top.html

視察レポート
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/shisatsu/top.html

有機農業
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/yuuki/top.html

 

Yuuki1_2

 

有機農業推進議員連盟 活動記録
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/yuuki/yuuki1.html

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ツルネンが事務局長をつとめる超党派の議員連盟「有機農業推進議員連盟」について紹介します。

【構成】

超党派、衆参166名の国会議員が参加 2010.11.02現在

院別構成
 衆議院   122名
 参議院    44名

党派別構成
 民主党   107名
 自民党    34名
 公明党     8名
 社民党     5名
 国民新党    3名
 みんなの党   3名
 共産党     2名
 その他     4名

■役員

 顧問
  羽田 孜(衆・民主党)

 会長
  山田 正彦(衆・民主党)

 副会長
  宮腰 光寛(衆・自民党)
  渡辺 孝男(参・公明党)

 幹事
  大村 秀章(衆・自民党)
  柿澤 未途(衆・みんなの党)
  紙 智子(参・共産党)
  亀井 亜紀子(参・国民新党)
  篠原 孝(衆・民主党)
  谷 博之(参・民主党)
  西 博義(衆・公明党)
  室井 邦彦(参・民主党)
  吉泉 秀男(参・社民党)

 事務局長
  ツルネン マルテイ(参・民主)

 事務局次長
  水落 敏栄(参・自民)

【これまでの経緯】

勉強会や立法作業部会、現地視察、シンポジウムを行う

■勉強会のテーマ

 第1回 2004.11.09 「有機農業の現状と課題について」
 第2回 2004.12.01 「有機農業振興政策について」
 第3回 2005.02.23 「JAS法改正案について」
 第4回 2005.03.09 「農をベースにした自然循環型地域社会づくり」
 第5回 2005.03.23 「有機農法(ミネラル)を主体とした農法」
 第6回 2005.04.13 「消費者の代表としての検査員から見た、有機の現状及び今後の課題」
 第7回 2005.04.27 「改正JAS法について」
 第8回 2005.05.25 「ドイツ、フランスにおける農業環境政策と有機農業支援の現状」
 第9回 2005.06.08 「韓国の親環境農業政策の現状について」
 第10回 2005.06.22 「農地のよみがえりを目指して」
 第11回 2005.10.19 「『有機農業推進法試案』について」
 第12回 2006.01.27 「『有機農業推進法案政策骨子(案)』について」
 第13回 2006.02.22 「百姓仕事が世界を変える」
 第14回 2006.04.19 「『有機農業の推進に関する法律(案)』について」
 第15回 2006.10.12 「『有機農業の推進に関する法律(案)』について」
 第16回 2006.11.13 「『有機農業の推進に関する法律(案)』について」・「”ニーム”の樹について」
 第17回 2006.12.06 「有機農業の現場から -独自の抑草技術を確立-」
 第18回 2007.09.19 「アフリカ有機農業活動から日本の未来を拓く」
 第19回 2008.02.06 「有機農業推進法に対応した地方自治体の動き」
 第20回 2008.02.27 「食と農の循環システム」
 第21回 2006.02.22 「台規模複合農業で有機栽培」
 第22回 2008.04.09 「有機農業の推進について」
 第23回 2008.04.23 「ワタミ・有機農業への取組み」
 第24回 2008.11.26 「有機農業と恐慌に強いもう一つの経済」
 第25回 2009.02.04 「農林水産省から状況説明」・「有機農業関係団体との意見交換」
 第26回 2009.03.11 「有機農家から状況説明」・「有機農業関係団体との意見交換」
 第27回 2009.05.13 「日本における有機農業にとって生ごみ堆肥化の意義と課題など」・「経済危機対策による有機農業総合推進対策の取り組みについて」
 第28回 2009.11.25 「有機農業の人づくり、地域づくり」
 第29回 2010.02.24 「食品リサイクル法の現状と課題」
 第30回 2010.05.12 「生ごみリサイクルの課題」
 第31回 2010.10.27 「日本におけるオーガニックマーケットの可能性」
 第32回 2010.11.17 有機農業関連団体からの状況報告等

■公開フォーラムのテーマ 

 2005.07.25 「有機農業推進法(仮称)制定をめぐって」

■現地視察

 2005.07.09 NPO法人 民間稲作研究所付属農場(栃木県上三川町)の視察
         ホテル東日本宇都宮 館内堆肥工場(栃木県宇都宮市)の見学

 2006.04.28 キューバ有機農業 現地視察
   ~05.08

 2007.10.22 財団法人 自然農法国際研究開発センター農業試験場(長野県波田町)の視察

 2008.05.31 NPO法人 MOA自然農法文化事業団大仁農場(静岡県伊豆の国市)の視察

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2010.11.02現在で衆参166名(議員数の約1/4・23%)の国会議員が参加する巨大な議員連盟で、民主党を中心に全ての政党から参加者がいます。

第1回の勉強会が2004.11.09で、記述がある範囲では第32回の2010.11.17まで、約7年の歴史があり、勉強会のほか国内外の現地視察も行われています。

この議員連盟の成果は2006年12月6日に議員立法法案として成立した「有機農業の推進に関する法律」(有機農業推進法)です。

 

「有機農業の推進に関する法律」 国会で成立!
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/yuuki/yuuki2.html

 

 

(続く)

 

 

2013年10月 3日 (木)

「農民の誇り」のつくり方

栽培生活blog 《わたしたち》の自給を目指して

「農民の誇り」のつくり方
http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-4511.html

 

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藤原辰史『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房)を読んでいます。シュタイナーの「バイオ・ダイナミック農法」とナチス・ドイツの農業政策との関わりについて研究した本です。プロローグとエピローグを読み終わりました。全部読み終わったら、改めて感想の記事を書きます。
とりあえず、読み終わったところ(プロローグとエピローグ)の内容について、わたしの立場から言えることは、これは、「農民の誇り」のつくり方の研究ではないか、ということです。シュタイナーにしてもナチス・ドイツにしても、農民をおだてて、農業労働をやらせようとして、農業にまつわる「神話(物語)」をつくったのではないでしょうか。それが、「有機農業」だったのではないでしょうか。

日本有機農業研究会では、シュタイナーの「バイオ・ダイナミック農法」とナチス・ドイツの農業政策については、まるで知らなかったような扱いをしていますが、有機農業の源流は、間違いなく、ドイツにおけるこの2つの思潮の交流にあります。そして、有機農業の本質、つまり、「生命(バイオ)・有機(オーガニック)=生命力を有するの意味」という言葉が持つイメージ喚起力を最大限利用する、という点では、発足時から現在に至るまでの日本有機農業研究会は、有機農業の源流である、ドイツにおけるこの2つの思潮と、まったく同質だと言えます。

シュタイナーの「バイオ・ダイナミック農法」のほうは、「どうしてこのような儀式のような農法をするのですか」とたずねても、象徴的な、神秘主義的な答えしか返ってこないのではないかと想像しますが、ナチス・ドイツの農業政策は、現代の日本人が聞いても、よく分かりますし、非常に魅力的に聞こえます。
ナチ(国民社会主義)党政権は、革命やクーデターで成立した政権ではありません。選挙で、国民の支持を集めて当選しました。ドイツ国民は、ヒットラーの演説に熱狂していました。熱狂するほど、魅力的だったのです。

『ナチス・ドイツの有機農業』に引用されている、ナチス・ドイツの農業政策を見てみましょう。まずは、1935年に制定された「帝国自然保護法」前文「そのもの」です。

 

 今も昔も、森や野原の自然は、ドイツ民族の憧憬であり、喜びであり、保養地である。
 昔と比べると、故郷の景観は根本的な変化を遂げ、その植物相も、集約的な農業や林業、一面的な耕地整理と針葉樹林の植林によってしばしば変質した。植物相の生命空間(レーベンスロイメ)が減少することによって、多種多様な、森や野原を活気づけていた動物世界も次第に消えていった。
 こうした展開は、多くの場合、経済的必要性によるものだった。今日では、ドイツの景観をそのように改造したところで、観念上の、あるいは経済的な損失が公然のものとなっている。
 世紀転換期の頃に生まれた「天然記念物保護区」は、部分的にしか指定されなかった。なぜなら、本質的な、政治的および世界観的前提に欠けていたからである。ドイツ人の改造があってはじめて、有効な自然保護の前提が作り出された。
 ドイツの帝国政府は、最も貧しい民族同胞にさえも自然の分け前を確保することをみずからの義務としている。それゆえ、帝国政府は、下記の帝国自然保護法を制定し、ここに公布する。

 

どうでしょうか。「生命空間」とか、ちょっと怪しげな言葉も出てきますが、大筋で間違ってはいませんでしょう? 現代の環境政党が起草した法律だと言っても、とおりそうではありませんか。
藤原辰史さんは、この『ナチス・ドイツの有機農業』のプロローグの中で、こう言っています。

 

「人間中心主義」批判と「動物への権利」の主張。ディープ・エコロジーが目指す理想を、ナチスは、1935年の「自然保護法」と1933年の「動物保護法」という二つの法律ではっきりと描いていた。つまり、〈第三帝国〉は「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へという未知の領域に踏み込む実験を、国家規模で、しかもディープ・エコロジーが登場する40年前に、法律上においてはじめて断行した国家なのである。言い換えれば「人間」だけではなく、人間も動物も植物も包括する「生命」を国家の軸に据えようとしたはじめての試みなのである。

 

わたしが当時のドイツにいたら、ナチ党の農業政策に賛同して、喜んで有機農業をやっていたかもしれません。
もう1カ所、「プロローグ」から引用しましょう。

 

 例えば、ナチ期農業思想の重要な担い手のひとり、ゲオルク・ハルベは、有機農法を単に様式としてばかりでなく、人間の自然認識変革をもたらすものとしても捉えていた。ハルベは、ユダヤ人やイギリス人がもたらした「物質主義的世界観」が現在の自然科学の基礎となっていると指摘し、都市の研究室や実験用農場で得られた研究成果で満足する自然科学者の自然科学観を徹底的に攻撃している。その根拠となるのが、ゲーテの次の言葉だ。「自然を把握しそれを直接利用することは、人間にはほとんどできない。認識と実用のあいだに、人間は、妄想を見いだそうとする。かれらは、それを入念につくり出し、それにかまけて、利用するはおろか対象そのものを忘れる」。ハルベは、そうした人間の傲慢さを最も体現しているのが、生きたものを死んだものとして把握する自然科学者だと批判する。そして、生きたものとして把握できる農民をそれに対置させる。そのうえで農民は、農場内の土壌、植物、動物、人間のつながりのなかで生き、そうした有機的関連性のなかで自然を把握するので、化学肥料ではなく、農場内の家畜が排出した糞尿を肥料として用いるべきだと推奨している。いうまでもなく、その家畜の飼料も、農場内で育った植物でなくてはならない。最後には、有機農法を「国民社会主義的な仕事」として称賛さえしているのだ。

 

分かりますでしょうか。要するに、「農民が一番!」という、おだてです。ただの農業でおだてても効果が薄いので、有機農業という、「特別な」農業に限定することによって、「ありがたさ」を増幅せようという目論見です。
牛・豚・鶏といった家畜は、実在します。それら家畜は、糞尿を排泄します。これも実在することです。それら糞尿をを田畑の肥料に使うこと、それ自体は、なんの問題もありません。問題なのは、そのような農作業に「バイオ(生命)」だとか「有機(オーガニック)=生命力を有するの意味」だとかいった、実体のない、ただの観念の「おふだ」をはりつけて、さも特別な農法であるかのように飾り立てて、農民や都市住民をだますことだと思います。

わたしは、このブログで何度も言ってますが、有機農業と非有機農業の境界線は、非常に恣意的に引かれています。たとえば、有機JASでの線引き(やっていいこと/悪いこと、使っていい資材/悪い資材)の根拠を示そうとしても、それは相当に気まぐれ・ご都合主義的に定められたものだ、ということが分かるだけなのです。ですから、有機と認定されたとたんに、突然特別な農産物になるわけではありません。有機と認定されたとたんに、その農作業をする農民が、特別な存在になるわけでもありません。しかし、特別になったような「気がする」効果だけは、絶大なのです。しちめんどくさい認定作業は、「気がする効果」を際だたせるための「儀式」のようなものです。

有機農業は、自分や自分の家族だけは「安心・安全」な食べものを食べたい、という、エゴ丸出しの富裕層の需要をまかなうためだけではなく、農民に「自分は特別な農法でがんばってるんだ」という意識を持たせて、農民であることを誇れるように仕向けるためのものでもあるのです。
そうやって、おだてられた農民は、人がいやがる農作業を、自発的に引き受けるように仕向けられます。国やマスコミが「農業は大切だ」というキャンペーンを、よくはっていますが、ああいうのを見ると、ほんとに、「おまえが田んぼに入って、米をつくれよ」と言いたくなります。

わたしは、以前このブログで、「ほこりを持たないで生きていくということ」という記事を書きました。

ほこりを持たないで生きていくということ
http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_d499.html

皮肉な言い方かもしれませんが、目の前に「誇り」というエサをぶらさげられて、働かされることほど、著しく誇りを傷つけられることはありません。
では、何のために働くのか、と聞かれれば、わたしの答えは、「食べるため」でしょう。もう少し広く、「生活するため」と言ってもいいです。わたしは、生きる現実のために生きたいとは思いますが、「誇り」などという幻想のために生きたいとは思いません。
わたしのこういう感覚を分かっていただくために、農業まつわる、わたし田中による「神話(物語)」を、以下に、サクッと広げておこうと思います。つきあってもらえると、うれしいのですけど。

地球は、だいたい、46億年ぐらい前にできました。で、だいたい40億年ぐらい前に、地球上に生命が発生しました。それがいろいろ進化して、だいたい500万年ぐらい前に、二足歩行して、音声言語を使えて、家族を最小単位に生活する、現代人につながる、「人類」が、誕生します。1万年ぐらい前までは、人口400万人ぐらいで、安定した暮らしをしていました。マーシャル・サーリンズが言う「始原のあふれる社会」です。

マーシャル・サーリンズ『石器時代の経済学』(法政大学出版局)
http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_9b2d.html

そのころ人類は、自然が自然状態で人類を養える範囲内で生活を営んでいましたから、食べものは、特に苦労しなくても、おなかのすいたときに狩猟採集することで、簡単に得ることができました。
ところが、1万年ぐらい前に、人類は、食べものを必要以上に備蓄するようになって、これがきっかけになって、人口が増えはじめます。(アラン・テスタール『新不平等起源論』法政大学出版局、参照)
やがて、農業や畜産・酪農の技術が発明されて、人口増加に拍車がかかります。そして、人類500万年の歴史の中で、長い間400万人ほどで安定していた人口が、最後の1万年で、一気に1000倍以上にふくれあがってしまったのです。

自然が自然状態で養える人口の1000倍以上ですから、食料生産は困難を極めます。備蓄された食料は、富となり、権力が発生し、都市が形成されます。食料生産は、奴隷によってになわれるようになりました。
奴隷は、昔は、鞭でたたいて、強制労働させていましたが、曲がりなりにも民主国家においては、そのようなことはできません。そこで発明された「道具」の一つが、農民をおだてることです。農業は素晴らしい、食料生産をになうことは名誉なことだ、という農本主義的な「神話(物語)」がつくられ、教え込まれました。

「有機農業神話」も、このようなものの一つなのだと思います。神話によって、つらい思いを紛らわせたい農民と、同じ神話によって、農民に食料生産を押しつけている罪悪感を紛らわせたい都市住民とが結託して、自分たちは何か崇高なことをおこなっていると信じ込ませるような、自己催眠をかけているのです。
そうはいっても、世界の人口は、まだまだ増えている、どうしたらいいのか、という話になります。強制的な人口抑制策が間違っている、という記事も、以前に書きました。

人口抑制策批判 その1
http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_54b6.html

人口を急激に減少させようとするのは、危険な発想です。そんな発想を許せば、それこそ、ハルマゲドンを自演しようとする人たちが現れかねません。1万年かけて増加したのですから、1万年かけて減少させるぐらいの、長期戦の心構えがなければ、絶望してしまいます。
短期戦では負けます。負けてもし方がないのです。これは、それほど、人間性の深い部分にある、人間の本質に関わる戦いなのですから。負けても、負けても、いつか人間は変われると信じて、伝え続けたいと思います。
人類が、自然が自然状態で養える範囲内で、つつましく生きていくことを目指していきたいです。人類が歩んできた間違った方向性を指摘することと、間違った方向に発達した社会から自分の生活を引きはがして、自立した生き方をはじめることとを、とりあえずの実践方法としたいと思います。一口で言えば、自給を目指す、ということです。

最後に、わたくしごとですが、先日、わたしは、日本有機農業研究会を退会しました。電話で住所と氏名を言って、退会する旨を伝えました。会のほうからは、「長い間のご支援、ありがとうございました」ぐらいの大人の挨拶ができれば大したものだと思っていたのですが、実際に返ってきたセリフは、「あ、そう。はい」だけでした。

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一楽照雄と日本有機農業研究会

栽培生活blog 《わたしたち》の自給を目指して

一楽照雄と日本有機農業研究会
http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-a031.html

 

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日本有機農業研究会については、前回の記事(イバン・イリイチ、桜井直文監訳『生きる思想』(藤原書店))で触れましたが、若干の補足をしておきます。日本有機農業研究会と農業関連の諸潮流との関係図をつくってみました。

 

Yukinogyo3

 

農文協の設立が1940年です。このころ、各国で、近代的な農法に対する批判が起こってきます。それは、農薬や化学肥料の多用によって、農民の生命や自然環境が破壊されたことへの反発が、原因しています。
このような批判は、多分に、農本主義的な性格を持っています。問題があっても、農業をやめるわけにはいかず、農民を叱咤激励する必要が出てくるからです。
また、このような批判には、たとえば、シュタイナーのように、前近代的な風俗・習慣・信仰をとり込む傾向があります。問題は近代化であるとされて、近代主義に対する反動の動きが形成されてくるからです。

日本有機農業研究会は、一楽照雄が主導していた団体と言っていいと思います。一楽の思想は「協同組合主義」であると言っていいと思います。一楽は、農林中金の常任理事でした。
一楽の日有研をあやつるやり方を見ると、全体主義に親和的な団体の運営法がどのようなものかを知ることができます。まず、設立が1971年だということに注目してください。近代農法を批判する諸潮流が1940年前後からはじまるのから、30年遅れて、はじまっています。これは、坂本尚さんも指摘していますが、左翼的な、階級闘争的な運動よりも、人間の自然破壊と闘う運動のほうが重要だ、という思想を、日有研が打ち出したことに関係があります。
わたし流の言い方をすれば、時代的にちょうど政治闘争に挫折していた左翼たちを、うまく農業関連産業にとり込んだわけです。左翼は、具体的な個と個の関係からよりも、国家や社会といった「全体」の有り様からものごとを発想しがちです。つまり、全体主義に親和的です。なので、全体の関係性(有機体のような、とか)を強調して宣伝する有機農業に、あるいは生産者として、あるいは関連産業として、あるいは有機農産物の消費者として、すんなりととり込まれやすかったのです。

これも、前回の記事で述べましたが、日有研の「有機農業」は、30年も前から、福岡正信や岡田茂吉などによっておこなわれていた「自然農法」から、「不耕起」と「無施肥」の思想を抜きとった、より開発主義的、自然破壊的、農業周辺産業振興的性格を持っています。有機資材は、輸入されたものも多くあります。日有研の「有機農業」は、既存の農業関連産業を全否定しているわけではありません。このへんも、団体操縦術としては、注目しなくてはなりません。

シュタイナーやナチス・ドイツから受けた影響を隠したり、岡田茂吉や福岡正信が持っている「宗教性」を遠ざけたりしていることは、前回の記事でも述べましたが、このことについては、もう一人、日有研の有力な発起人の一人である梁瀬義亮に関しても、言うことができます。梁瀬は医師として農薬の危険性について発言したりしていましたが、大乗仏教の勉強会などの活動もしていました。梁瀬が現在の日有研で、ほとんど語られることがないのは、その「宗教性」がきらわれているのではないかと想像します。
日有研の本流を「脱宗教化」することで、広範な人たち、殊に政治運動で挫折した左翼の人たちの受け皿として、受け入れやすい雰囲気づくりが配慮されたのでしょう。しかしこれは、有機農業自体が、「生命(有機)」という言葉が持つイメージ喚起力をとことん利用した、「いのち教」と呼んでもいいような、「宗教代替物」であることを、巧妙に隠しながら、ではあるのですが。

日有研の有機農業は、農本主義の一形態なのだと、わたしは考えています。「特別な農業」をやっていると農民に思わせて、それを「誇り」にさせて、農業生産を農民に押しつけやすいようになつけると同時に、「提携」と称して、都市の富裕層に「特別な農産物」を割高に買わせて、農民に農業生産を押しつける罪悪感を麻痺させる仕組みなのです。有機農産物は、免罪符みたいなものです。

一楽の「協同組合主義」の反映ではないかと思えて、おもしろく感じたことがあります。それは、日有研のホームページのトップページの「情報交差点」という記事(広告ではない)で紹介されている「鯉淵学園農業栄養専門学校」の、そのホームページの中に、学校の運営主体である財団法人農民教育協会の沿革が、次のように出ているところです。

 

 財団法人農民教育協会は、昭和23年5月、全国農業会が解散し全国農業協同組合中央会に改組されたことに伴い、全国農業会の教育事業であった「全国農業会高等農事講習所」(現在の鯉淵学園農業栄養専門学校)などを受け継ぎ、農村社会の有為なる形成者の養成及び農村指導者の研修を目的として農林水産省の認可を受けて設立された財団法人です。
 また、昭和63年より、公益性の高い特定公益増進法人として農林水産大臣より証明を受けております。

 

山下一仁さんが、『農協の大罪』の中で、スクープのようにして明かした、農協は戦中の統制組織を引き継いだだけのものだ、ということを、むしろ、みずから誇らしげに(?)宣伝しているのです。
そして、そのような出自の学校を、日有研がそのホームページで、“有機農業や自然食品”に関心がある人、“田舎暮らしで家庭菜園”を楽しみたい人、これから“本格的に農業をしたい”人は、この学校の社会人研修コースで学んでみませんか?と、勧誘しているのです。トップページの記事からのリンクで、この学校だけへと、勧誘しているのです。

日有研と農文協の関係については、農文協のホームページに「「農村空間」が新しい時代をつくる」という文書がありまして、そこに、このあたりの事情が出ています。一部を引用します。

 

 有機農研の運動を積極的に助けたのが岩渕直助が指導する農文協であった。財政基盤のない「有機農研」に農文協の事務室を提供し、有機農研の機関誌『たべものと健康』(現在の『土と健康』)の発行を手助けした。

 

同じ文書には、次のような部分もあります。

 

1971年、元農林中金常務理事の一楽照雄(農文協理事)が日本有機農業研究会を創立した。その宣言に曰く。「有機農業をすすめる農民は、都市民との提携によって消費者の食意識の変革を目指す」。
 つまり、農民が都市民の意識変革をするというのである。およそ人類史上で、農村が都市を領導したことはない。農村は都市文明を受け入れることによってのみ、進歩するものとされてきた。

 

この文書は、「農文協論説委員会」の署名になっていますが、前回の記事でご紹介した、農文協副会長の坂本尚さんの発言とそっくりです。もしかしたら、坂本さんご本人がお書きになったのかもしれません。
すでに指摘しましたが、これは、ナチス・ドイツの農業思想家ゲオルク・ハルベが、自然に触れる農民こそが世界の本質をよく理解できる、という形で、一楽らが日有研を創設する30年ぐらい昔に言っていることで、人類史上初、ということではありません。
ゲオルク・ハルベは、農民が都市住民を、積極的に「指導(領導?)する」とまでは言ってないかもしれませんが、農民のほうが都市住民よりも物事の本質をよく理解できると、農民文化の優位性を説いていますので、本質的には同等のアイデアであろうと思われます。

以上。まとまりも「オチ」もありませんが、前回の記事の補足、ということで。

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