« 不正選挙訴訟・裁判原告団の近況(2012/01/31) | トップページ | ブログのタイトルを変更しました。 »

2013年2月 1日 (金)

選挙制度考②「一票の価値の格差」を是正することだけが平等で重要なのか?

裁判で争われる「一票の格差」とは「一票の価値」です。

例えば1人の議員を選ぶのに有権者人口が2万人と10万人では5倍の格差があり、10万人の方は一票が0.2票分の価値しかないことになります。

2万人から選ばれた議員と10万人から選ばれた議員とでは価値が違うのに、議会の決議では考慮されない(一議員一票)ため民意が捻じれるという論理です。

また憲法で保障された「平等」の点でも問題があり、これは違憲判決となる根本的なものです。

 

格差とは「不平等」のことです。

不平等は出来るだけ無くした方がいいですし、ゼロにするのが理想でもあります。

では一票の価値だけが平等にすべきテーマで、選挙制度にとって最も重要なことなのでしょうか。

 

 

例えば投票所の設置状況や投票時間繰り上げはどうでしょうか?

有権者人口は増え続けているのに、投票所数は減らされています。

都市部(私の住む23区内)では遠くても10分も歩けば投票所がありますが、地方(特に過疎地域)ではそう簡単に投票できる環境がないところがたくさんあるのです。(送迎バスをだす地域もあります)

地方では市町村合併の効率化(予算削減)の流れもあって投票所数が減らされているだけではなく、投票時間繰り上げが多く実施されています。

これは都市部と地方の「格差(不平等)」とはいえないでしょうか?

 

■統一選の投票所1800カ所減 バス送迎する自治体も(2011年統一地方選挙時の記事)
http://www.asahi.com/senkyo/news/TKY201012050352.html

 

 

選挙ではありませんが「最低賃金法」はどうでしょうか?

これは労働者の最低賃金について時間額を決めた法律ですが、都道府県ごとに金額が違います。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/index.html

これは物価などを考慮して地域差がつけられているのですが、これは平等なのでしょうか?不平等なのでしょうか?

 

 

郵便料金はどうでしょうか?

全国一律はがきは50円です。これは日本国内であればどこでも同じ金額にすることによって、居住地域の格差をなくし平等にしようという発想です。

当然ながら遠方に出す人は得(割安の料金)をして、近くの人は損(割高の料金)をする計算になります。(そんなに単純ではありませんが、それは本筋の話ではないので) これは平等なのでしょうか?不平等なのでしょうか?

 

 

比較するものとして適当ではないかもしれませんが、私がここで言いたいのは、何を以って「平等」とするかは考え方一つで変わるものであり、またどのような「平等」が求められるかは、その事柄によって異なるということです。

 

繰り返しになりますが、選挙制度で最も求められるのは「一票の(価値の)格差の是正」なのでしょうか?その格差を解消さえすれば全てはうまくいくのでしょうか?

 

私たちが求める理想の選挙制度とは「出来るだけ民意を歪めないシステム」のはずです。

 

その中で「一票の格差」というのはテーマの一つでしかありません。①の記事の通り、一票の格差を無くすことと民意を正しく反映させることは絶対に両立しないことは分かっています。

 

ならば100%のシステムというのは幻想であり、現実的には様々なテーマからバランスのとれた「平均点より少し上」のシステムを模索するしかないのです。

 

<次回に続く>

 

 

選挙制度考①一票の格差問題
http://h09.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-70da.html

 

 

« 不正選挙訴訟・裁判原告団の近況(2012/01/31) | トップページ | ブログのタイトルを変更しました。 »

コメント

最近田中角栄氏関連の本を読んで知ったのですが、「選挙民あたり」ではなく「土地面積」あたりで議員配分をするべきだという主張をしていたことがあったようです。
同じ有権者数でも、広い面積では責任を果たすべき国土の広さが違うのは不平等だということです。
かなり無理のある主張ですが、発想がマニア的にツボでした(笑)

こんにちは

「一票の格差」は確かに問題ですが、マスコミが何とかの一つ覚えみたいな決まり文句になっていると言う事は、他にも問題が有るのを隠す為のすり込みではないかと思うのですが。

例えば小選挙区制度。組織票に有利に働く制度ですが、仮に3割の得票数で増税論の候補者が当選し、残る候補者は程度の差があっても増税反対。

この場合の民意は増税反対な訳ですが、増税賛成の候補が議員活動する事になる。
民意とは逆の事が決まって行く訳で何の為の選挙なのか全く意味が無くなる。

一般人は選挙制度など眼中にないのが大半でしょうから奇妙な議員ばかりが生まれてしまう。

その内に話が出るのでしょうが、小選挙区制度は廃止。組織票が有利な制度も廃止するべきでしょう。

<マスコミが何とかの一つ覚えみたいな決まり文句になっていると言う事は、他にも問題が有るのを隠す為のすり込みではないかと思うのですが。


先回りされた!3.4回はそのあたりを書く予定です(笑)

裁判起こしているけど正直 金と時間の無駄!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 不正選挙訴訟・裁判原告団の近況(2012/01/31) | トップページ | ブログのタイトルを変更しました。 »

最近のコメント

2025年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想